知的さを感じる女性って憧れますよね。男性も「知的さ」から色気を感じるなど、素敵な魅力のひとつではないでしょうか。


それに、色気なんて、そんじょそこらの20代の小娘たちには出せないですから。いってみれば、女子と女史のボーダーラインって、今まで経験してきたものや知識が醸し出す色気の差ではないでしょうか。

まぁ、簡単に知的さが出せるのであれば、だれも苦労などしないはず。簡単じゃないから人は手っ取り早く知的アイテムという名の「メガネ」に手を出してしまうのでしょう。

たしかに、メガネをかければそれなりに知的に見えますよね。でも結局、“それなり”までなんですよ……。

じつは、相手に最終的な印象を与えるのは、「話すスピード」が重要なんです。

1分間に約300文字なんですって!今まで瞬間的に「なんとなく気が合いそう」と思って話してみると違った……って経験はありませんか? これは、はじめの印象を外見から判断してしまったからですね。しかし最終判断は結局、会話(コミュニケーション)です。

「『おバカちゃんやぶりっこが魅力的なのは○○歳まで!!』ってそんな制限される付加価値なんてこっちから願い下げよ! 自立した働く女性には「知的さ」が魅力のひとつなの。だからこうやって伊達メガネをかけてアピールしてるのよ」と語っている彼女が知的に見えないのは(まぁ、セリフもセリフですが)、16秒以下のスピードで話したからでしょう。

このスピードでは相手には肝心な内容は伝わらず、「なんて落ち着きの無い人なんだ」とマイナスな印象を与えてしまいます。


人が相手に気持ちよく聞いてもらえる、理解してもらえるスピードは1分間に約300文字と言われています。アナウンサーの場合では1分間に300~350字程度(NHK公式回答)。

最近では速くなる傾向があるそうですが、一般的に上記のセリフを話すには単純計算して約20秒程度で話すと聞く側にちょうど良いスピードなのです。

要するに、いくら伊達メガネや服装でそれ風に着飾っても、肝心な相手には知的な女性には見られていないということ。知的「風」止まりなのです。30代で落ち着きがなく、品の無い女性を印象づけては得なんてありません。

それに、“話すスピードは心理状態を表している”とまで言われています。

統計論では、職場において、早口の人よりゆっくり話す人の方が、自信があるように見え、落ち着きのある人に見られる傾向があります。いわゆる「知的さ」を表現することに、繋がるところもあるのではないでしょうか。

また、プライベートでも相手に理解されやすいため、安心感を与えやすいです。自分では、「少し遅いかな?」くらいの感覚で話すスピードこそが相手に好印象をあたえるカギ。

しかし一方で、仕事上でのやや早口は、積極性や能力の高さを感じる傾向もあるので、ケースバイケースで使い分けが肝心ですね。
その時々での話すスピードこそが、外見をも勝る一番の武器だったのです。

また、元NHKアナウンサーの教授は、インタビューや相手に好かれたい時、相手の話すスピードや仕草を意識して合わせていたそうです。

この方法は意識して相手に似させる「ミラーリング」という心理技法。「知的さ」とは別ですが、相手に好印象を与え、スムーズにコミュニケーションとれる女性は「さすがだな」と憧れてしまいますね。

いかかですか?

毎日、話すスピードのことを考え、相手と話すなんて無謀な話。しかし、ここぞ!! という時は、意識して話してみてください。プレゼンや会議の時、プライベートでは初めてお会いする人の前だけでも。

その時々での話すスピードこそが、外見をも勝る自分の印象になってしまうのですから。

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