今から3年前にいただいた送別の寄せ書きに、ある先輩が「チャンスの女神は前髪しかない」というフレーズとともに「チャンスをつかめるように」と書いて応援してくださいました。
とても嬉しかったのですが、同時に言語的なインパクトが強烈で、ついニヤニヤしてしまいました。
後で調べたところ、もともとラテン語派生の西洋のことわざでした。
チャンスの女神さま、フォルトゥーナ「チャンスに前髪はあるが、後頭部に髪の毛はない。もし前髪をつかんだら、彼女(チャンス)をつかまえることができるが、もし逃がしてしまったら、ユーピテルですら二度と彼女をつかまえることはできない」(※Wikiquoteより和訳)
この「チャンス」は、フォルトゥーナというローマ神話の運命の女神のことで、ユーピテル(ジュピター)はローマ神話に出てくる神々の主神です。
そんなユーピテルでも、一度逃げたフォルトゥーナをつかまえることは二度とできない。
つまり、チャンスが前から向かってきたときに無我夢中でつかまえないと、通り過ぎた後に気づいて後ろから手を伸ばしてつかまえようとしても、もう誰にもつかまえることができないということ。
壮絶なローマ神話の神々の追いかけっこを想像して、女神フォルトゥーナの凄さを感じました。
こんな彼女をつかまえる良い方法はないのでしょうか?
「女神」キャッチ先日、ある「女神」が髪を振り乱して猛進してきました。想定外のできごとで目を見張るばかり。
その「女神」こそ、このANGIEのライターのお話でした。
ちょうどタイミングが悪く、自分すら励ますことができずに落ち込んでいた時期でした。
明るい話題、しかも幸せについて書くことなど、とても考えられない状態でした。
他にも「ダメ」な理由をあげれば、ライター経験ナシ、衰える一方の日本語力など。
でも、書くことは大好き。やったことがないことを始める絶好のチャンスだとも感じていました。
作戦が必要!個人名のもとプロジェクトに取り組んだり、起業に打ち込んだりする友人たちは「とりあえずやってみて、できるかどうかはそのあとに分かるだろう」と、そんなふうに言います。
はじめから結果にはこだわらず、まず取り組んでみること自体が大事だと。
そんなことを思い出し、ネガティブ思考を頭の片隅に押しのけて、とりあえず何も考えないで女神をつかまえることだけに集中しました。
もし、つかまえることができたら、それから後のことはその時に考えればよいではないか。
「NO」と言ってしまうのは簡単、でもその選択は間違っていると思いました。
チャンスとは?その「チャンスの女神」ですが、はたして誰にでも見えるのでしょうか。
わたしは100%準備ができている人には「彼女」が「チャンス」に見えないと思うのです。
それは、もうその人にとっては手に入れるために何の努力もいらないものだからです。
準備が万全にできていない、そんな少し未熟な自分だからこそ、次の「ステップ」や「挑戦」である「チャンス」として認識できるのではないでしょうか。
前髪しかないちょっと変わった「彼女」が突進してくるのが見えたら、それは間違えなくあなたにとっての「チャンス」!
彼女が逃げないうちに、何も考えずにギュッと抱きしめてあげてください。
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