結婚が決まってウキウキ。わかります。
しかし落ち着いて考えてみれば、周りの女性はまだ独身だった。私よりも年上のお姉さま方はまだ、結婚のケの字もない……危ない、ウッカリ自分の幸せ報告をしてしまうところだった。
職場やコミュニティで自分が最初に結婚する。確かにうれしいことなのですが、大人のあなたならわかりますね。嫌われるか嫌われないか。ここが肝心、ターニングポイントなのですよ。
以前、職場に、なんでもかんでも幸せアピールする女性がいました。さりげなく会話に自慢を挟んでくるという感じでしょうか。それが、自分の結婚が決まってからはぐんぐん加速。
「結婚式は船上パーティにしようかなあ」、「カレ、〇△に勤めているの」
悪気はないんでしょうが、毎回毎回だし、前々からそんな感じだし……周りの女性たちはウンザリした表情を浮かべていましたが、そのうち露骨に目配せをして失笑する、という流れに。
自慢は、まあいいんですけれど。聞きたくはないんですが、ブスッとされてるよりはいいかなと。
でもやっぱりみんな、とてもイヤだったのでしょう。彼女はずっと、結婚するまでそんな感じでしたので、孤立していきました。
「ふぅん。結婚するから嫉妬したのね」と我が道を行った彼女もすごいのですが。
人は自慢を聞かされて、心の底から「よかったね」と思わないものです。
最初はみんな「彼女のモテテクに引っかかったんだな」とおもしろがっていましたが、終始その調子でしたから、最終的には「空気を読めない変人」にされていました。
「幸せを口に出せるなんて素直だなあ、羨ましいわ」って思う人っていないんですよ。そこまで人は心が広くないんです。
ではどうすればいい?ひとつ自分を下げましょう。「素敵な彼ね」と言われても「ああ見えて何考えてるかわかんないんですよ」くらいに言っておく。
「そうなんですよ。彼、スポーツで鍛えてて」なんて言ったら血を見るまではいかずとも「ふん、なによ」と思われることも。
本当はそんなアピールじたい、しないほうがいいのですが。
結婚式をするなら結婚式の日だけ目立てばいい話。
幸せはふたりで満喫する。それを他人にアピールしなければいいのです。
どうしても嫉妬されてしまう人がいます。たとえばきれいな人など、その人の存在じたいが目立つ人。
目立つ人は幸せアピールはしなくてもいいのです。「いくつも幸福を独り占めする人」となるので、黙っていましょう。
しかし、きれいではない人の場合はアピールしても「ほほえましい」と思われることも。
「絶対モテないと思ってたから結婚できてよかったね」のような。
ですからお姉さま方に嫌われないためには、
・結婚の事実だけを簡潔に告げる。
・あまり結婚の話をしない。話題を振られたときは「家事は私ばかりですよ」と愚痴もこぼしておく。
「不幸な人生を送ってきたので、やっと人並みに幸せになれる」とでも言っておきましょう。この場合は以前から、不幸な演出をしておかなければなりませんが。
職場だけの付き合いだとしても、面倒なことになる前に対策しておかなければなりませんね。
もっと上級テクニックになるとお姉さま方の中心人物となる人をチェックする。
注目されている人ではなく、その人自身が影響力を持っている人。それは、おとなしい人かもしれないのでよーく観察しないとわかりません。
そのお姉さまに媚びる必要はありませんが、嫌われないためには日ごろから仲良くなっておくこと。
私は観察の結果、ようやく見抜く力を身につけました(笑)。
人間関係においてはそのような人物を把握することが必要ですね。
Photo by porsche_chen2009