2023年7月5日(水)から放送のTVアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』について、キャラクター原案・岩本ゼロゴ描き下ろしの放送直前ビジュアルが公開! さらに、輪堂鴉夜役・黒沢ともよ&真打津軽役・八代拓オフィシャルインタビューが到着した。

『アンデッドガール・マーダーファルス』(講談社タイガ刊)は、第22回鮎川哲也賞を受賞した青崎有吾による小説作品。
吸血鬼、人狼、怪盗ルパン、シャーロック・ホームズ、切り裂きジャックなど二次元レジェンドキャラクター達も登場し、異能力バトルを繰り広げながら、奪われた体を取り戻すためにヨーロッパを巡る、謎に満ちたロードムービー。

アニメーション制作は『さらざんまい』『劇場版 輪るピングドラム』などのラパントラックが担当。本作でもクオリティの高い映像を表現する。
また『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』シリーズや『昭和元禄落語心中』など確かな演出力で話題作を担当してきた畠山守が監督を、『キングダム』や『ゴールデンカムイ』などヒット作を多数手掛けてきた高木登がシリーズ構成を務める。さらにキャラクター原案は、新進気鋭のイラストレーター・岩本ゼロゴが担当し、美麗で繊細なキャラクター達が画面を彩る。

7月5日(水)からの放送に先駆けて公開となった放送直前ビジュアルは、〈鳥籠使い〉一行を始め、アニー、ルパン&ファントム、ホームズ&ワトソン、さらに<夜宴(バンケット)>のメンバーが集結し、少し妖しさを感じさせる一枚に。
それぞれのキャラクターが本編でどのような活躍を見せるのか、楽しみに待ちたい。

さらに、放送開始を記念して、輪堂鴉夜役の黒沢ともよと、真打津軽役の八代拓のオフィシャルインタビューが公開!
自分の役に決まった時の気持ちや、最初に作品に触れた時の感想、それぞれが演じるキャラクターの魅力などを語った。

>>>放送直前ビジュアルや黒沢&八代インタビュー写真を見る(写真7点)

◆黒沢ともよ(輪堂鴉夜役)&八代拓(真打津軽役)オフィシャルインタビュー
『アンファル』放送直前! 黒沢ともよ&八代拓オフィシャルインタビュー!

Q.原作・台本を読んでの感想をお聞かせください。

黒沢 最初に原作を読ませて頂いたときに、動きの描写も凄く細かくて躍動感があるので、映像化した際に親和性が高そうだなと感じました。物語として凄く読みやすくて、中高生の方にも気楽に読み始めてもらえるしっかりとした小説だと第一印象で感じました。
死との距離感がゆらぎつつある現代の中で、死ねない二人が旅をする物語は、大人がおとぎ噺的に見ていただく中でも、考えてもらえる切っ掛けにもなるモチーフではないかと感じました。


八代 ミステリーという大きな根幹はありますが、要素が盛りだくさんで、人間の他にも人ならざる者も登場しますし、誰もが知っているような名前のキャラクターも登場します。どんなジャンルも『アンファル』に当てはまらないような気がしていて、色々な要素が時にカオスに混ざりあうのですが、最終的には、この作品にしかない雰囲気におさまっています。
しかもそれが喜劇的に幕を閉じる結末なので、読んでいて心地よくてどんどん読めてしまいますし、続きが気になってしまう……。今までに出会ったことがないような魅力を含んだ作品だなと思いました。
原作を読んだときから演じるのが楽しみでしたし、アニメになったらどんな映像になるのだろう? という妄想が膨らむ作品でした。

(C)青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行

Q.役が決まったときの感想をお聞かせください

黒沢 オーディションのセリフがとにかく難しかったです。
ある話数で、謎解きを半分くらいやるのですが、A4用紙2枚分にほとんど改行がない文章がびっしりと埋まっているオーディション原稿というのを初めて見ました。それこそ落語家の役でもやるのか? という感じで、骨太なオーディションで達成感すらありました(笑)。
こういった難しいキャラクターを軽く演じられるようになったら貰える役なのだろうなと他人事のように思っていたら合格をいただけて。乗り切れるのかな? という心配が最終回まで続きました(笑)。

八代 オーディションに受かったことはもちろん嬉しかったのですが、真打津軽を演じるにあたっては、落語であったりアクションであったり、キャッチーなテーマとして演じるのが非常に難しそう、もしくは考えなくてはいけないなと。そしてカロリーを使いそうだと感じる所もありました。

それと同時に謙虚なキャラクターという訳ではないのですが、師匠がいてその弟子という立ち位置があったので、そういった意味でのポジション取り的なところで言うと、自分の居心地の良い場所にいられるだろうなという想像も少しありました。

Q.ご自身の演じるキャラクターのご紹介と、魅力に感じる部分を教えてください。

黒沢 輪堂鴉夜は不死という存在ですが、半年前に首から下を持っていかれて首だけになった女の子です。馳井という一族がずっと召使いとして仕えていて、馳井静句という女の子に手足を頼んで鳥籠の中に生首だけ入れて持ち運んでもらって生活をしています。首だけでいるというのはいかがなものかということで、唯一鴉夜を殺すことができるかもしれない津軽に会いに行くところから物語が始まり、そこから二人の関係がどうなっていくかも楽しんでいただければと思います。

恐らく鴉夜の基本となる性格は960年前には存在していたと思うのですが、長く生きてきたことが彼女のアイデンティティになっていて、色々な人と色々な形で携わっていかなくてはならないが故の表面的な性格というか接し方が色濃く出ているキャラクターだと思ったので、感情的に脊髄で反応するというよりは、思考が凄く早く回ってその結果にたどり着く、行動や言動がすべて経験則で構築された子なのだなと感じました。


八代 真打津軽はもともと人を楽しませたり笑顔にしたり、人生って笑っていたほうが良いじゃないというある種の信念みたいなものを持っている人です。ひょんなことから半分人間、半分鬼という生き物にされてしまいます。最終的に鬼の血に侵されて自分が亡き者になってしまうという中で、最後に人を楽しませられる、笑ってもらえることってなんだろう? と考えたときに、死に様で笑ってもらおうと考えるような、芸を通り越して狂気にも感じるようなものをある意味最初から持っていて、それがどんどん育まれていった人物です。

津軽は考えていなさそうだけど考えていて、実は思慮深い人だと思います。とてもおしゃべりなので、基本的には煙たがられ、冷たくあしらわれることも多いのですが、死と隣り合わせになってもちょける(ふざける)という側面がありますが常に笑っていられるところが、彼の強さでもあり魅力だと思います。

Q.アニメを楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願い致します。


黒沢 原作の青崎先生がミステリーとして凄く良い出来のアニメになったとおっしゃっていました。確かに海外ドラマを見慣れているお客様には楽しく見てもらえる仕掛けがたくさんある作品だなと思います。まとめて見るのも楽しいのですが、毎回来週はどうなるのかしら? と皆で話しながら見るのも凄く楽しい作品だと思いますので、ぜひリアルタイムで見てほしいなと思います。

そしてオープニングとエンディングはめちゃくちゃ今っぽい楽曲になっているのですが、本編が始まるとものすごく時代感にあう曲調というかシックな作りになっていて、私たちは本当に畠山監督に弄ばれているなと感じました(笑)。
鴉夜に弄ばれ、津軽に弄ばれ、クリエイターたちの遊び心というか、私達を弄んでくる感じを皆でかわして作品の芯みたいなところにたどり着いていただけたらいいなと思っています。ぜひお楽しみください。

八代 原作はもちろんのことアニメという形で映像作品になった本作は、登場するキャラクターに負けず劣らずの化け物級のスタッフがその能力を結集させて作っていただいています。僕らはそこに参加させていただいているという身なのですが、そういった意味では僕ら自身も完成を見るのが凄く楽しみです。
きっとたくさんアニメに触れてきた方々にも唸っていただけるような作品になると思いますし、逆にあまりアニメに触れてこなかった方やミステリー作品をあまり見てこなかった方には凄く取っ付きやすくかつ「凄い!」と感嘆していただけるような魅力を含んだ作品になっていると思うので、ぜひこの作品を見ていただきたいという強い思いでいます。
そして役者としては会話遊びみたいなところも楽しんでいただけたら嬉しいです。

(C)青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行