ダーク・シュナイダーを演じる谷山紀章さん、そしてカル=スを演じる小野賢章さんに、二人が繰り広げる壮絶な戦いの見どころやアフレコの裏話を伺った。
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【収録でようやく会えた時は感動した】
――谷山さんから見て、小野さん演じるカル=スはいかがでしたか。
谷山 「カル役はやっぱり賢章君だな!」と思うくらいハマっていました。僕、本作のキャスティングに関しては、客観的に見ても「素晴らしいな」と感じていて。それくらい皆さん本当にピッタリなんですよ。
本当はカルのような役をやりたい声優人生でしたが(笑)、賢章君が演じるカルを見て「僕にはできない役だな」と思いましたね。
――では小野さんから見た、谷山さん演じるダーク・シュナイダーの印象は?
小野 本当にすごいですよ。先ほど紀章さんが「カル=スはできない」とおっしゃっていましたが、僕もダーク・シュナイダーはできないです。こんなにハチャメチャで突き抜けたキャラクターを演じられる紀章さんは、やっぱりすごいですし、羨ましいなと思います。
――アフレコはお二人一緒にできたのでしょうか?
谷山 わりと一緒だったよね?
小野 はい。第1期ではダーク・シュナイダーとの絡みがなく、ご一緒することがなかったので、第2期の収録でようやく会えた時は感動しました。
――小野さんは第2期ではさらに活躍が増えましたが、苦労されたことはありましたか。
小野 第1期では「待っていろ、ダーク・シュナイダー」とだけ言って終わる……みたいなシーンが多かったので、今回はキャラクターを掴むところから始めました。その中で、カル=スの持つ ”強キャラ感” をどうやって出していこうか、という点はかなり悩んだポイントでした。
――なるほど。では、ダーク・シュナイダーとカル=スの直接対決のシーンで特に印象に残っているところは?
小野 二人のシーンってなると、やっぱり最後のところですよね。
谷山 そうだね。
小野 あと、魔法の詠唱をするシーンは楽しかったです。お互いに詠唱がすごく長いのですが、それを見ているアビゲイルが「早く唱え終わったほうの勝ちだ!」って解説をしているんです(笑)。
谷山 「結局そこなの!?」っていうね(笑)。あのシーンは本当に面白かった。
小野 ただ、当の本人たちは本気でやっているので、ギャグにならないように収録の時は気を付けました。
【お二人のお気に入りは、福山潤さん演じるマカパイン!】
――お二人から見た、第2期の注目ポイントはどこになりますか。
小野 僕が演じるカルの立場から言わせていただくと、第1期から目論んでいた破壊神アンスラサクス復活の時がいよいよ近づくところは、ぜひ注目していただきたいですね。
あとは、第2期からカルが率いる十二魔戦将軍や、他にも侍軍団が登場して一気にキャラクターが増えるので、そこは大きな見どころかと思います。
――ちなみに、小野さんが個人的にお気に入りのキャラクターはいますか。
小野 僕はマカパインかな。
谷山 第2期はやっぱりマカパインだよね(笑)。さっき別の取材で、僕と安元(洋貴)ちゃんも同じ質問をされたんだけど、二人とも「マカパイン」って答えた(笑)。
小野 あいつ、何なんですかね。すっごく負けそうな雰囲気があるのに、やけにしぶといというか(笑)。
谷山 しかも、マカパインを演じる福山(潤)が、いいところに落とし込むんだよ。やっぱり福山は、自分が求められているものをちゃんと分かっているし、それを表現することができる男ですよ。
――では、谷山さんが考える第2期の見どころはどこになりますか。
谷山 原作の9巻あたりから萩原先生がめちゃめちゃ遊び始めて、振り切ったギャグシーンが入るようになるんですよ。その原作のノリをアニメでも忠実に再現しているので、そこは見どころかと思います。
例えば、ダーク・シュナイダーが小さく分裂するシーンなんかも、アニメでちゃんと描かれているのでそこは注目してほしいですね。
――原作ファンの方にも期待してほしい部分ですね。
谷山 ご覧になっている皆さんにも「ここまで忠実にやるの!?」と喜んでいただけるかと思います。
あとはやっぱり、カルと対峙したときのダーク・シュナイダーの衣装ですよね。これがもう、超絶カッコよくて! カルも一張羅でとてもカッコいいので、お楽しみに!
撮影/大山雅夫
(C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会