『ちびしかくちゃん』は「グランドジャンプ」(集英社)にて連載中のギャグマンガ。『ちびまる子ちゃん』の原作者・さくらももこによるセルフパロディ作品で、まる子ではなく顔の四角いしか子が主人公である。
しか子は原作よりも健気だが、ほとんどのキャラクターは意地悪な性格に様変わりしている。第1話では親友のだまちゃんに意地悪をされたり、父親のピロシに夕食を抜きにされたりと散々な様子が描かれていた。そんな世知辛い世間を生き抜くしか子の姿が見所だ。
単行本の表紙は『ちびまる子ちゃん』第1巻の装丁がベースとなっている。見慣れたノスタルジックな駄菓子屋に「あの…私ですいません…」と申し訳なさそうなしか子が来店。セルフパロディにこだわった注目のデザインになった。1巻の発売を記念して、LINEスタンプの配信もスタート。原作とは一味異なる不思議な魅力が詰め込まれている。
さくらももこは『ちびしかくちゃん』について「はじめは『まんが倶楽部』の中の一つの漫画だったのですが、自分の作品なので動かしやすいというのと、何より描いていて面白いというのがあると思います。
『ちびしかくちゃん』
(C)さくらももこ/集英社