私はあります。それも1度や2度ではありません。
それほどまでに、世の中には魅力的な作品、そしてキャラクターが溢れています。
そこでアニメ!アニメ!では、世間で話題になっている、または筆者の独断と偏見で見繕った作品やキャラクターの中から“イケメン”をピックアップして、その魅力を伝える企画「私のイケメン図鑑」を始動。
第8弾となる今回は、枢やな先生が描くイケメンたちを紹介します。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
■すべてが完璧――イケメンイケボの有能執事・セバスチャン
枢やな先生といえば、なんといっても『黒執事』。
『黒執事』とは、枢やな先生が「月刊Gファンタジー」にて連載し、全世界でシリーズ累計3,500万部を超える大ヒットコミック。19世紀の英国で“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負う、名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスと、その主人の少年シエル・ファントムハイヴの暗躍を描いています。
2008年にアニメ化され、以降2010年に『黒執事II』、2014年に『黒執事 Book of Circus』が放送。OVA『黒執事 Book of Murder』、さらに2017年には劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』が公開されました。
現在第3話まで放送されていますが、もうすでにセバスは大活躍中! 潜入のために就いた寮監としての仕事をこなすだけでなく、シエルが同寮所属のクレイトンに命じられた仕事も遂行。あわせて校内での怪しい動きも探るという有能っぷりを発揮しています。
よく「一家に一台ドラえもんがほしい」と言われることがありますが、私はセバスに来てほしいです。長身でイケメン、さらに声もイケボ(CV.小野大輔さん)ですしね……。毒舌や皮肉も言いますが、そんなの気にしません!(なんならご褒美)。
しかし、その正体はシエルが復讐を果たすために契約を交わした悪魔。「私はあくま(悪魔)で 執事ですから」「ファントムハイヴ家の執事たる者 このくらいできなくてどうします?」「御意 ご主人様(イエス マイロード)」を決め台詞としており、その言葉通りにシエルの命令ならばすべて完璧にこなします。
何度も「完璧」という言葉を使ってしまったゆえ、人間味のないキャラクターかと思われてしまうかもしれません。ですが、時折シエルに対して「契約」ではない「情」のようなものを見せる瞬間がある気がして、その人間味もセバスの魅力だと筆者は感じています。
■クセが強いキャラクターたちに夢中になる!『ツイステ』
また、枢やな先生はアプリゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』の原案・メインシナリオ・キャラクターデザインも務めています。
『ディズニー ツイステッドワンダーランド』(略称:ツイステ)は、ディズニー作品に登場するディズニーヴィランズの魅力にインスパイアされたキャラクターたちが織りなす学園アドベンチャーゲーム。
異世界・ツイステッドワンダーランドに召喚されてしまった主人公が、名門魔法士養成学校・ナイトレイブンカレッジを舞台に、ヴィランズの魂を持つ生徒たちと元の世界に戻るために協力をする物語が展開します。
ゲーム内に登場する“ナイトレイブンカレッジ”には7つの寮が存在。ハーツラビュルは『ふしぎの国のアリス』、サバナクローは『ライオン・キング』、オクタヴィネルは『リトル・マーメイド』、スカラビアは『アラジン』、ポムフィオーレは『白雪姫』、イグニハイドは『ヘラクレス』、ディアソムニアは『眠れる森の美女』と、それぞれディズニー・アニメーション作品をイメージしています。
登場するキャラクターたちも各作品にまつわる設定や特徴を持っており、例えばハーツラビュル寮の寮長、リドル・ローズハートは『ふしぎの国のアリス』の“ハートの女王”がモチーフ。怒りっぽくいつもいばっているハートの女王にあわせ、リドルも規則を破った者には厳しい処罰をくだすため、寮生たちから畏怖されています。そしてハートの女王の口癖「首をはねろ!」がリドルのユニーク魔法(※優秀な魔法士が使うことができる他者にはない魔法)にもなっています。
しかし、リドルがそんな性格になってしまったのには、母親から受けた厳しい教育が原因となっており……。
ディズニー作品をオマージュした設定と、また枢やな先生が手掛けるからこその“クセが強い”キャラクター性、そして美麗なキャラクターデザインも人気の要因。その中から筆者の推しキャラ、イデア・シュラウドをピックアップさせてください。
イデアは、イグニハイド寮の寮長。
ハデスをモチーフにしたキャラクターということで、やはりイデアにも兄弟にまつわる因縁のようなものが……。それが明かされるのが、ゲームの第6章となります。ゲームリリースから約1年半経っての6章解放だったのですが、「待った甲斐があった!」というほど濃密なストーリーに。ここではイデアが闇落ちしてしまう展開があり、闇落ち大好き人間としてはたまりませんでしたね!
■シリーズを重ねるごとに推しが増えていく…
そんなイデアに似たキャラクターが『黒執事 -寄宿学校編-』に登場しているものだから、筆者の『黒執事』熱が再燃。そのキャラクター、グレゴリー・バイオレットは外界を嫌っており、つねにフードを被っています。極度の人間嫌いで口数も少ない。さらに絵画の腕に関しては天才的な実力を持つという、設定や雰囲気までもイデアに通ずるものがあり、早く活躍が見たいからと「豪華客船編」で購入を止めていた原作を既刊分すべて買い揃えてしまいました。
思い返せば、『黒執事II』『黒執事 Book of Circus』とシリーズを重ねるごとに新キャラクターが登場し、その都度新たな推しを作り、熱を上げ続けてきました。
そんな方は、私だけじゃないはず! 枢やな先生が描くイケメンたちに、これからもずっと魅了されることでしょう。
『黒執事 -寄宿学校編-』(C)Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler
『ディズニー ツイステッドワンダーランド』(C)Disney. Published by Aniplex