あえて名前を出さないことには理由があったのだろうか。
6月5日放送の「情熱大陸」(TBS系)では、米プロバスケットボールのNBAで活躍する渡邊雄太選手を特集。
その場面ではまずナレーションで「ところで私たちも驚いたあの結婚のニュース。本人からメッセージが届いた」との説明が入り、トロントの自宅にて自撮りしたと思われる動画を放送。渡邊選手は「先日、私たちの結婚発表にあたり、たくさんの温かいメッセージ、本当にありがとうございました」とコメントし、最後には妻・久慈暁子アナとのツーショ画像が映し出された。だが久慈アナの名前を口にすることはなかったのである。
番組ではもう一つ、久慈アナとの結婚について触れた箇所が。
シロップの棚を物色する場面では「甘いものは苦手だと言っていたのだが…」とのナレーションが入り、渡邊選手は「マヌカハニーがすごい良いっていうのを聞いて」と説明。久慈アナからそのように聞いていたであろうことを言外に示していた。
「今回の『情熱大陸』では二人の結婚発表からわずか11日後の放送だったことから、久慈アナとの結婚についてどのくらい触れるのかが注目されました。結果としては終盤に渡邊選手からのメッセージを挿入しており、その尺を稼ぐためにはかなり緻密な編集が必要だったでしょうから、制作側の奮闘に拍手を送りたいですね。
ただ渡邊選手のファンにとっては、番組側が久慈アナの名前に触れなかったことなど、わりとどうでもいい話だったというのである。
「放送後の反応を見ると《渡邊雄太選手の回、良かった!》《試合の裏側が見られて面白かった》などと、番組の内容そのものについて言及する視聴者がほとんど。久慈アナに関する感想は少なく、一部に《結婚おめでとうございます》《奥さん岩手の人なんだな》といった声があった程度です。どうやら二人の結婚を一大ニュースとして捉えているのは芸能マスコミのほうであって、渡邊選手のファンにとっては、本人のプライベートに触れる必要などないといった具合なのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
そもそも現地で密着取材していた番組スタッフに対しても、自身の結婚について少しも匂わせなかった渡邊選手。プライベートに関するガードは、定評あるディフェンス並みに固かったようだ。