大どんでん返しは、今回だけに留まらないのかもしれない。
2月13日放送のドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)では、主人公の鷲津亨(草なぎ剛)が千葉15区で当選。
それまでは事件の黒幕が竜崎総理(高橋克典)だと、鷲津のみならず視聴者も信じていたもの。この大どんでん返しには驚くばかりだが、こうなってくるとほかにも様々などんでん返しが仕組まれているのではと、疑心暗鬼になってしまうことだろう。
鷲津を陥れるためには様々な策略が張り巡らされているはず。それにまんまとハマっているのが、鷲津を支える秘書の蛍原(小野花梨)かもしれないという。
「蛍原はラストシーンにて、鷲津が担当した陳情の報告書をファイルから抜きとり、隠していました。その報告書には、秘書見習いを務める蛯沢(杉野遥亮)の兄が資金繰りの相談を陳情するも、議員に報告することなく放置していたことが書かれていたのです。しかし今回の大どんでん返しを見てしまうと、この報告書にさえ裏があるのではと疑わざるを得ません」(テレビ誌ライター)
蛯沢の兄は運送会社を経営するも、資金難で倒産し、最後は自死することに。蛯沢は兄の陳情を無視した犬飼大臣(本田博太郎)を恨んでいたが、犬飼の失脚によりその恨みは晴れたようだった。
しかし実際に陳情を無視していたのは第一秘書の鷲津だと知った蛍原は、鷲津に対する尊敬と疑念の板挟みに。彼女の疑念が今後、代議士になった鷲津のアキレス腱となる恐れもある。だがその疑念すら、仕組まれていたものだったとしたらどうなるだろうか?
「蛍原がファイルから報告書を抜き取る際、前後の報告書も少し見えていました。
とはいえ、蛯沢兄が犬飼大臣に陳情したのは、鷲津の息子・泰生が突き落とし事件に遭うよりはるか前のこと。いくら鷲津の事件追及が幹事長にとって危険であろうと、事件発生前に書類を偽造しておくことはできないはずだが…。
「蛍原がその報告書を発見したのは、事件後のこと。そのため鷲津の事件追及を妨害したい誰かが、書類を捏造した可能性もありえるのです。所属する派閥のボスである幹事長ですら信用できないのですから、誰が犯人でも不思議ではありません。いま確実なのは、少なくとも蛍原だけは報告書偽造に関わっていないということだけでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
誰かを貶めるには、その味方をダマすのが効果的な戦法だ。鷲津の選挙を全面的に支援していた鶴巻幹事長が敵だと分かったいまもなお、他に別の敵が隠れているのかもしれない。