NGT48の10枚目シングル『一瞬の花火』が8月28日に発売される。本作は花火をテーマとしており、越後三大花火の一つである「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」(7月26日開催)ではNGT48が公式サポーターに就任。
1年ぶりのシングルとなる本作ではグループ史上初のトリプルセンター(藤崎未夢、大塚七海、小越春花)を採用。全11名の選抜には1期生から4期生までの幅広いメンバーが名を連ねている。
asageiMUSEでは今回、キャプテンでトリプルセンターの一角である藤崎未夢をはじめ、西潟茉莉奈、佐藤海里、北村優羽、磯崎菜々ら選抜メンバー5名にインタビュー。新曲についてはもちろん、仲間だからこそ知る他のメンバーの一面についても訊いた。時に真剣な眼差しで、時には笑顔で和気藹々と答える5人のギャップにも注目したい。
◆本作は「新たなスタートとなるシングル」に
――新曲の「一瞬の花火」には儚さや将来への想いなど様々な受け止め方があるように感じます。
西潟茉莉奈 私は、好きな人と見ていた花火を今年は一緒に見られないことを歌っていると捉えました。花火は毎年上がるけど、誰と見るのかで思い出が変わってくると思うので。
佐藤海里 サビの最後にある「幻なのか?」というフレーズは、花火が上がったあとに何もなくなって暗くなり「あれ? 夢だったのかな…」という状況を感じさせますが、この描写はアイドルにも当てはまるのではと思っています。
前作からの1年間、たくさんの卒業を見送ってきて、もちろんそれは思い出として記憶には残っているけれど自分は走り続けなきゃいけない。そんな過去を振り返ると「あれ? みんながいたNGT48は幻だったのかな…」と思えるのかも。
――本作はNGT48で初のトリプルセンターです。
藤崎未夢 最初に聞いた時は、自分がセンターってことよりも「トリプルセンターって何だろう?」という気持ちのほうが大きかったです。あと、前回のセンター(5thシングル『シャーベットピンク』)では、実はソロパートがなかったんです。それが今回はソロで歌うパートをいただけているのが嬉しいですね。
一方でこれまで“NGT48の顔”と言われてきたメンバーが卒業し、今のメンバーでグループを引っ張っていかなくちゃいけない新たなスタートとなるこのシングルを3人で背負っていけることで、みんなで頑張っていくぞという気持ちがあります。それに“トリプルセンター”は聞き慣れない言葉だと思うので、これをきっかけとしてNGT48に興味を持っていただけるのではとワクワクしています。
――北村さんと磯崎さんは今回がシングル初選抜です。
北村優羽 一つの目標としていたのですごく嬉しかったですし、選抜に選んでいただいて一層気が引き締まりました。もっとたくさんの人に自分の魅力を知ってもらいたいですし、先輩に追いつき追い越せるように頑張りたいです。
磯崎菜々 お家に電話が来て「(選抜に)入りました」って言われました。声とか何も出なかったです、信じられなくて。
◆「人間観察しちゃうんですよ」4期生からのタレコミ情報!?
――先輩方に囲まれてのMV撮影はいかがでしたか。
磯崎 緊張していたんですけど、先輩方のおかげでリラックスできました。
佐藤 ロケ中に余ったお弁当や飲み物をどうしようかみたいな時、後輩に気を遣わせないよう「これも食べな」「これ持って帰りな」って全部机の上に並べて(笑)、全体的に声かけていました。
西潟 (磯崎)菜々ちゃんもすごく話しかけてくれて、ゲラゲラ笑って。
佐藤 楽しく撮影できたと思います。
――今は磯崎さんもかなり落ち着いている印象ですが。
西潟 もう(普段は)ゲラゲラ笑ってます。
佐藤 ツボがすごく浅いんですよ。
藤崎 今日も「なんで笑ってるんだろう?」っていう場面が何回か(笑)
磯崎 人間観察しちゃうんですよ。人をよく見るからちょっとしたことでも気づいて、よく笑っちゃう。
――そんな磯崎さんが見た先輩方の面白いところを教えてください。まず西潟さんから。
磯崎 えーーーーー!
西潟 すごい声出た!(笑)
磯崎 これは(西潟)茉莉奈さんの好きポイントなんですけど…円陣の前に、絶対1回、目をカッて開ける。
全員 (爆笑)
佐藤 すごーい! よく見てる!
西潟 私やるかも! 気合い入れるわ。開眼する。
磯崎 大好きで。すごく面白いです。
西潟 ありがとう! これからもやり続けるわ。
――では次、キャプテンの藤崎さんは。
磯崎 劇場の楽屋にお弁当をチンするときに使う電子レンジがあって。だいたい30秒くらいなんですけど、みゆみゆさん(藤崎)がチンすると大体行列ができちゃうんです。なかなか取りに来ないので。
全員 ああーーー!(笑)
藤崎 (私が)別のところに行っちゃって、後輩が遠慮しちゃって電子レンジから勝手に出しちゃいけないと思ってそのままにしてくれているんです。急いで取りに行くとめっちゃお弁当持って待機してる4期生がいて、申し訳ないなと思っています。
――それでは佐藤さんはいかがですか。
磯崎 (佐藤)海里さんはどんな髪型であれ、公演終わりに全部「ボーン!」って解いた状態で帰るので、大丈夫なのかなって。
佐藤 心配されてた! 劇場公演では髪がほどけないようにすごくきつく結んでいただくんです。そのままだと血行が悪くなっちゃうので、一気にこれを解いた瞬間がすごい気持ちよくて。
西潟 “蘭姉ちゃん”の時はそのまま帰った?
佐藤 そうなんです。同期の三村妃乃ちゃんの生誕祭で、名探偵コナンが大好きな妃乃ちゃんから「蘭姉ちゃんの髪型をやってほしい」ってオーダーされたんです。それは流石に両親に見せたくて、そのまま帰りました(笑)
――1期上の先輩にあたる北村さんの面白いところは。
磯崎 (北村)優羽さんは自分から面白いことをしにいくタイプではないんですけど、誰かが面白いことをしてる時に一人で端っこでくすくす笑っているのを見るのが面白いです。
佐藤 確かにくすくすしてる(笑)
北村 見られてるんですね(驚)。
――そんな先輩方から見て、磯崎さんの面白いところはいかがですか。
西潟 NGT48に入ってきた時からパフォーマンスが素晴らしくて。お披露目の時に披露した『自然渋滞』(※)でも、誰もが納得のセンターでしたね。初公演の時も本人は緊張してるって言ってたんですけど、見に来てくださった方も完璧だねって口を揃えて言うほど素晴らしいパフォーマンスでした。場当たり(※本番前のリハーサル)も本当は口歌でやるんですけど、曲ですぐ始めて。そこまでできる状態まで練習してきてくれて。プロです。
※NGT48のYouTube公式チャンネルに1月15日付で公開された動画「4期生初パフォーマンスで「自然渋滞」を披露!」で観ることができる。
◆夏でも輝くアイドルの必勝法は「金色のスプレー」
――夏でも崩れない髪のセット方法を教えていただきたいです。
西潟 NGT48のメイクさんが持っている金色のスプレーが最強です。どんなに汗をかいてもそのスプレーをかければ前髪が全然崩れません。
北村 私は前髪とおでこにパウダー塗っています。
――体調管理がとても重要だと思いますが、どのような点に気をつけていますか?
西潟 手洗いとうがいはとにかく大切ですね。
佐藤 10代の頃は、夜更かししても全然大丈夫だったのですが、20代になってから夜更かしした次の日がキツくなって、睡眠の大切さを実感しています。
磯崎 先輩たちがサラダをたくさん食べているので、健康に気遣ってサラダをたくさん食べるようにしています。
――ライブとプライベートではメイクを変えたりしていますか。
藤崎 ライブ中は汗でメイクが崩れてしまうのを避けるために崩れにくい下地を使用したり、汗をかいてもきれいに見えるマット系のファンデーションを使用しています。プライベートではツルツルで透明感のある肌にしたいので、ハイライトをしっかりめにするなど、ライブとプライベートではメイクを分けています。
西潟 ライブではアイラインをしっかり入れています。大先輩の(元NMB48)吉田朱里さんのYouTubeを見て、メイクの参考にしています。
佐藤 ライブでは、目がぱっちり見えるように束感があるつけまつ毛を使っています。プライベートでは、ばらつきのあるつけまつ毛を使用してナチュラルさを大事にしています。
北村 ステージではライトに照らされてメイクが見えなくなることに気づいたので、ステージ上では思ったよりも濃くメイクしているかもしれないです。逆にプライベートでは、今流行りのメイクやSNSで可愛いと思ったメイクをしたりします。
磯崎 私の高校ではメイクが禁止だったので、今までメイクをしてきませんでした。NGT48に加入してからは、ライブ中にラメをたくさんつけて華やかに見えるようにしています。
――休日の過ごし方を教えていただきたいです。
佐藤 実家暮らしなので、家族と過ごすことが多いです。始球式(※)をやらせていただくので、練習がてら今日の朝も父とキャッチボールをしました。
藤崎 私は一日を充実させたいので、オフがあったら行きたいカフェに行くなどとにかく予定を詰め込みますね。
※7月27日のオイシックス新潟アルビレックスBC vs 埼玉西武ライオンズ(柏崎市佐藤池野球場)にて、佐藤海里と佐藤広花が始球式を担当した。
◆運命的に導かれた大好きなNGT48に「恥じないように」
――このシングルが10作目でグループも来年が10年目。節目の年ということでこれまでの活動を振り返ってもらえますか。
西潟 私は2015年の第2回AKBグループドラフト会議で、NGT48に1巡指名をいただいて、新潟にやってきました。名前が西潟なので運命的に導かれたのではないかなと思いますし、10作目という節目で10回連続で選抜に選んでいただいたので、応援してくださる皆様との軌跡だと感じています。
藤崎 元々NGT48の結成時からファンとして応援していました。そこからNGT48に加入して、キャプテンになって、センターになって私の人生と共にNGT48は歩んできたなと思っています。ファンとして応援してきたNGT48も大好きだったし、メンバーになってからのNGT48はもっと大好き。今は自分がみんなを率いていく立場になったので、このシングルを通してより好きになってもらえるように、NGT48を知らない人にも魅力を届けるように、メンバーと一緒に頑張っていきたいです。
佐藤 元々アイドルが好きで、NGT48ができる時に新潟の誇りだと思っていました。先輩がたの活動を見てNGT48を大好きになって、引き込まれていって、自分も笑顔や元気を届けられるようになりたい、NGT48のメンバーになりたいと思うようになりました。加入7年目になるんですが、すべてのことが当たり前ではないと胸に刻みながら活動していきたいと思っております。
北村 加入する直前までNGT48のライブに足を運ぶくらい大好きなグループだったので、そのグループに入れて嬉しいという気持ちと、この2年があっという間だったという気持ちがあります。2年でこれだけ楽しい思い出がたくさん作れたので、これからのNGT48はもっともっと楽しみだなと思っています。
磯崎 先輩がたが作ってくださったNGT48をこれから守っていくのは、3期生の先輩方だったり、私たち4期生だと思うので、NGT48と名乗って恥のない人になりたいです。
(取材・文:柳澤杏奈、酒井智望/撮影:Issey Nakanishi)
【NGT48 10thシングル概要】
タイトル 一瞬の花火
発売日 2024年8月28日
価格 通常盤TYPE-A・通常盤TYPE-B 1047円/NGT48 Official CD Shop限定盤 1676円
《表題曲「一瞬の花火」歌唱メンバー》
トリプルセンター 藤崎未夢、大塚七海、小越春花
清司麗菜、奈良未遥、西潟茉莉奈、佐藤海里、北村優羽、水津菜月、杉本萌、磯崎菜々
表題曲である「一瞬の花火」のほか、Type-Aには4期生による初の楽曲「季節外れのアイスレモネード」、Type-Bには3期生による「もう一度 手を繋ぎたい」、NGT48 Official CD Shop限定盤には1期生・ドラフト3期生・2期生・3期生による「涙が枯れるまでそばにいる」が収録。