
美貌と筋肉美を兼ね備えた美人アスリートが、オリンピックの金メダリストを頭脳と体力のコンボで圧倒したようだ。
11月27日放送の「インテリ&マッスル頂上決戦~パーフェクトワン~」(フジテレビ系)は、頭脳&筋力の極限バトル!と銘打った体力系バラエティ番組。
番組では8人の参加者が予選ステージ3つに挑戦し、上位4人が決勝ステージに進出。そのなかで女性として唯一、決勝にコマを進めたのが、慶應卒の元女子プロレスラーとして知られる才木玲佳だったのである。
「才木は一般受験で慶應義塾大学の文学部に合格した才女。大学4年生では就職活動をせず、プロレス団体・WRESTLE-1のオフィシャルサポーター『Cheer♡1』に合格したという変わり種です。当時からルックスはアイドル級で、それでいて身体もガンガン鍛えているというのがウリでしたが、2015年ころから本格的に鍛え始め、格闘技大会にも出場。翌2016年からは女子プロレスラーとしても活動していました。頭脳面では慶大卒の学歴に加え、漢字検定準1級、世界遺産検定2級も所持。相当高いレベルで文武両道を実現している稀有な存在と言えるでしょう」(芸能ライター)

その才木は予選サードステージで才能の片りんを示すことに。車をひっくり返して底部に書かれたクロスワードのカギを読み取り、車体を戻して天井のクロスワードを埋めるというステージにて、その鍛え上げた肉体で軽々と車体を持ち上げていた。そして世界の首都名に関する問題も容易に回答し、決勝進出を決めたのである。
決勝ステージの「クイック&ディップス」は両手でバーを掴み、足を離して腕だけで全身を支える“ディップス”をしながらクイズに答えるという代物。
「このステージには二通りの攻略法があり、ひとつはクイズに答えることなくひたすらディップスを耐えるというもの。男性同士の対戦では元レスキュー隊の参加者が、1問も答えることなく相手の脱落で勝ち抜いていました。そしてもう一つはクイズに正解し続け、たくさん休むというもの。ところがこの『パーフェクトワン』ではクイズが意外に難問ぞろいで、下手なクイズ番組よりも難しそうだったのです」(前出・芸能ライター)
決勝ステージでまずは金メダリスト・ウルフアロンとの対戦となった才木。第一問で「私はその人を常に先生と呼んでいた」と問題が読み上げられた時点で、即座に「こころ」(夏目漱石)と正解していた。次にニカド電池を構成する二つの元素という問題も「ニッケルとカドミウム」と正解。文学部ながら化学の問題も得意なようだ。
さらに「デジタル庁」を正解したところでウルフアロンが脱落。これには「やりましたー! 金メダリストに勝ちましたー!」と嬉しそうな雄たけびをあげていた。
「ここで実況アナから3回休めたことが大きかったかと問われた才木は『休みを与えないことでかなり疲労がたまっているようだったので』と答え、その手応えについて『後半はもうしめしめという感じでした』とニッコリしていました。

さらにスゴかったのが、元レスキュー隊との頂上決戦だ。ここでも「連続正解して休ませない」のが作戦だと語っていた才木は、≪「けんもほほろ」の由来になった鳥=キジ)≫≪冬に大雪をもたらす気団=シベリア気団≫≪16世紀に南北アメリカを征服したスペイン人冒険者=コンキスタドール≫≪宋の詩人・杜黙の故事に由来する二字熟語=杜撰≫といった、ジャンルの異なるクイズを次々と正解。そのたびに5秒の休みをゲットしていく。
木星の四大衛星についてのクイズでは初めて間違ったものの、それは「ガリレオ衛星」を「ガリレオ=ガリレイ」と間違えるという勘違いによるものだった。続けて≪ナポレオン戦争の後に開かれた国際会議=ウィーン会議≫≪仏教の地獄の名前2つを使った四字熟語=阿鼻叫喚≫≪メキシコの古代遺跡=テオティワカン≫を連続正解し、ここで相手が3分27秒でついに脱落。才木が見事、初代パーフェクトワンに輝いたのである。
「番組側としても、美人アスリートの勝利は願ってもない展開だったはず。そして才木にとっても、地上波番組での優勝は、女子プロレス卒業後の芸能人生にとって絶好の弾みになったはずです。今後は慶大卒のインテリとしてぜひ、ゴールデン帯のクイズ番組にも出演してもらいたいですね」(前出・芸能ライター)
今後、才木が表舞台で活躍するようになったら、フジテレビとしても今回の番組が成功したと総括できるに違いないだろう。