クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、ダイハツ「キャスト スタイル」についてレポートしていきたいと思います。今年6月に生産&販売終了したキャストですが、デザインや価格、使い勝手などが大好きなクルマで、最後に何としても……という思いを込めて「ダイハツ朝比奈インター店」に取材に行ってきました。


 残念ながら、もう新車を購入することが難しくなってしまいましが、中古でいいので購入したい! と検討している方がいましたら、この記事を参考にしてください。


ダイハツ「キャスト スタイル」はこんな車

生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル

 2015~2023年6月にかけて発売されたハイトワゴンで、キャスト スタイルのほかに「キャスト スポーツ」「キャスト アクティバ」の3グレードがラインアップされていました。ところが、2020年にスポーツとアクティバが生産終了となってしまい、最後まで残っていたのがキャスト スタイルなのです。


 ボディー形状は同じですが、グレードによって細部のデザインが異なり、うまくキャラクター分けされています。今回紹介するキャスト スタイルは、レトロでオシャレな外観が人気のモデルでした。


キャストのオススメポイント その1
欧州車っぽいオシャレでカワイイデザイン

生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル

 どこか欧州車っぽい感じがオシャレ! フロントグリルは小さいVが沢山ついていて、控えめで上品な印象が◎です。個人的には、両サイドのボコっとした張り出しが、なんとなくMINIっぽいと思いました。


生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル

 コロンとしたサイズ感が可愛い! 全体的に主張しすぎない程度に自分らしさを出しつつ、長く使っても飽きがこないデザインになっています。発売は何年も前(初期型で2015年)なのに時代遅れ感がありません。


生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル

 ルーフはビックリマンチョコシールのように、見る角度を変えると見え方が異なる質感になっています。光の当たり方によっても、輝き方がさまざまな感じで面白いです。


生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル

 最近の車のテールランプはゴツゴツしていたり、何かしら加飾をしているのに、ライトがツルンとしていて凹凸が少なく、模様がないのが新しい! と1人で興奮する矢田部……。


キャストのオススメポイント その2
シンプルでやり過ぎていない内装デザイン

生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル

 やり過ぎていない感じが、とても良かったです。必要以上にエッジを立てず、質感や色合を巧みに変えることで、車内をとてもオシャレに見せています。


生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
1つ1つのパーツの形が可愛いですね。エアコンの送風口はまん丸で、スピーカーの形はマーガレットになっています
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
後席シートは、着座部分が木の皮、サイドがねずみ色になっているので、色の使い分けがレトロで外観にぴったりな印象を受けました

キャストのオススメポイント その3
車体の小ささを感じさせない居住性

生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
158cmの私が座ると足元は広々。体格の良い人が乗っても、足元には余裕があるかと思います
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
座面を1番下にした状態でヘッドクリアランスは拳4.2個分、上にすると拳2.2個分あります
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
後席ヘッドクリアランスは拳2個分ぐらい。ちなみに、リアシートは前後スライドするので、それもグッドでした

キャストのオススメポイント その4
紙パックジュースも置ける収納力

生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
助手席側には引き出すタイプの四角いドリンクホルダーが、運転席側は丸いドリンクホルダーがついています
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
センターコンソール下にはペットボトルを置ける場所が! 680mlのペットボトルは入りませんでしたが、500mlは入りました。そして紙パックもギリギリ入ります!(これ大事)
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
センターコンソールの収納スペースも、奥行きが深いので色々なものが入ります。深さがあるから取り出しにくいという点もありますが、生活感を消せるので私は好きです
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
ダイハツの伝家の宝刀でもある座席下の収納スペースはMAX2kgまで入ります
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
後席の収納はいたってシンプル。両側のドアに500ml、680mlのペットボトルが入るドリンクホルダーが
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
MAX3kgまでかけられるフックが付いています
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
助手席の後ろにはポケットがついていますが、ちょっと浅いかな、と……

キャストのオススメポイント その5
荷室の広さとシートアレンジ

生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
小ぶりな車体に反して、広いラゲッジスペースが。スーツケースはギリギリ入るかな? という感じの広さです
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
荷室床下の収納部分は、発泡スチロールなので重いものを載せると割れてしまいそう……。靴などを入れるのが良さそうです!
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
後席を前へ倒し、158cmの私が寝るとこんな感じになります。足が少し出るぐらいで、とても寝やすいです
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
少し隙間が空いてしまっているので、ここに土が落ちやすそうな点だけが気になりました
生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった
キャスト スタイル
私が一番オススメするシートアレンジはこちら! シートの硬さがちょうど良くて優勝です!

キャストのオススメポイント その6
キビキビ走る走行性能

 SNSで、「全然走らない」というコメントを見かけましたが、私はそうは思いませんでした。今回試乗したのがノンターボ(NA)モデルだったのですが、ハンドリングはキビキビしているし、加速の仕方もスピーディーで良い意味で裏切られました。


 サイズ的にも狭い道もスイスイいけるので、街乗りだけであればノンターボで十分かと思います。


 以上、「キャスト スタイル」の長期レビューをしました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。



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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


生産終了が惜しまれるダイハツ「キャスト」は欧州車っぽいデザインが魅力だった

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