世界最大級のカーフェスティバル「FUEL FEST」が、今年も富士スピードウェイにやってきました。ということで、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長こと、アイドルユニット「純情のアフィリア」の寺坂ユミさんとともに「FUEL FEST 2023」を見ていきましょう。
ワイルドスピード大好き女子歓喜!
あのハリウッド俳優に会えるFUELFEST

FUEL FESTとは、不慮の事故で亡くなられた映画「ワイルド・スピード」シリーズの主演ポール・ウォーカーさんが、生前に立ち上げた非営利災害支援団体「ROWW(Reach Out WorldWide)」を継続するべく、映画でポールさんの代役を演じた実の弟コディ・ウォーカーさんと、その友人であり映画での共演者でもあるタイリース・ギブソンさんを中心に行なわれているイベント。世界各国で開催され、昨年から日本でも行なわれるようになりました。ですので、イベント収益の一部はROWWに寄付されるのです。

イベントでは、2000台を超えるショーカーの展示、スーパーカーの走行、0-200mのストリート・ドラック・レース、音楽ライブ、ドリフトイベントなど、1日では回りきれない内容! 何よりハリウッドからワイルド・スピードシリーズに出演する俳優が来日するというから驚きです。
ゆみちぃ部長は、ワイルド・スピードシリーズが大好き! この自動車連載が始まる前から、シリーズを観ていたそうで、自動車の取材中はワイスピの話題が多かったり。同じくワイスピ好きのASCII.jp自動車部会計係・部員SからFUEL FEST2023開催の話を聞くや「絶対に行きたい!」と、その日の夜、対バンライブがあるというのに自ら志願。その熱意、恐れ入ります。
お盆初日の渋滞を予測するも
どのルートでも渋滞に
都内から富士スピードウェイまでは、クルマで2時間あれば着きます。主催者側から「朝9時までに入場してほしい」という話だったので、朝7時に都内集合のつもりだったのですが、開催は8月11日の祝日。いわゆる「お盆休み」の初日にあたることから、部員Sが設定した集合時間はなんと朝5時! いやいや……いくらなんでもソレは早すぎだろ、と思う撮影係兼書記の部員Kだったのですが……。

これが部員Sの言うとおりの大渋滞。当日は朝から東名高速下り線で横転事故に故障車とかで渋滞が伸びているのだとか。部員Sは「中央道で行きましょう!」というので、中央道に乗ったら今度は渋滞の名所、小仏トンネルを先頭に下り線が大渋滞でまったく進まず。

「こんなんだったら、最初から東名で良かったんじゃないか」とキレ散らかす部員K。「行く時は中央道が空いていたでしょ。わかんないよ」と部員S。車内は大人げないオッサン二人の言い争いに、重たい空気が流れます。ですが、ゆみちぃ部長が持ち前のトーク力と明るさで空気を一変。その後も渋滞は続いたのですが、実に楽しい車内となりました。渋滞にアイドルは必須ですね。
そんなこんなで到着したのは9時過ぎ。

「こんな渋滞だから、誰もおらんだろ」と思いきや、すでに3万人近い来場者で場内は大賑わい! ハリウッド俳優がバルコニーから手を振ると黄色い歓声があがります。ゆみちぃ部長もそんな1人。部員Sも「おぉ!」と歓声を上げます。一方、部員Kは「あの外人、誰?」とポツリ。「え? 映画、観ていないんですか?」と驚き部長。そうなのです。部員Kが知っているクルマ関係の外国人タレントは、ジェレミー・クラークソン、リチャード・ハモンド、ジェームズ・メイという「トップギア」「グランドツアー」の3人組のみ。コディといったら日ハムの投手「コディ・ポンセ」。ウォーカーと言ったら東京ウォーカーでして、コディ・ウォーカーと言われても「はぁ……」なのです。それを知ったゆみちぃ部長は「信じられない」と、部員Kに冷たい視線を送ったのでした……。
ハリウッド俳優のファンサに
現役アイドルも感動




メインストレートでは、イベントの開催に先立ち、イベントの無事を願っての祈願祭が行なわれました。雅楽が流れる中、巫女さんの舞が終わると、コディ・ウォーカーさん、タイリース・ギブソンさん、そしてハン役のサン・カンさんらが玉串奉奠(たまぐしほうてん)。あまりの光景に、ゆみちぃ部長の目は点。普段サーキット取材をする部員たちも目がテン……。



その後、サン・カンさんはピットロードでファンサービスを開始。タイリー・ギブソンさんとコディ・ウォーカーさんはクルマの前でひと休みという雰囲気です。腕に入れ墨をしたSPの先にいる彼らに気付いてもらおうと、懸命に声かけをするゆみちぃ部長。残念ながらタイリー・ギブソンさんには気付いてもらえませんでした。








コディ・ウォーカーさんは気づいたようで一緒に記念撮影。




これに味をしめたのか、今度はサン・カンさんを出待ちすることに。自分の背後に、人気YouTuberのラファエルさんがいらっしゃっても、まったく気づきません。待つこと30分、SPに囲まれてサン・カンさんが戻ってきたところをアイドルボイス発射。見事に命中し、サン・カンさんの手招きをもらって、ツーショットチェキに成功! 幸せそうな笑顔のゆみちぃ部長。
ここでも「ファニー」と言われた部長は、恋する女の子の目をしながら「あいあむあいどる。あいらぶゆー」を連呼したのでした。その後、「今も手が震えています!」と興奮しっぱなし。ちょっと落ち着いたところで「今日のお仕事は、これで終わりですね!」と満足しきった表情で語るのですが、まだ何もしていませんから……。
場内には劇中で使われたクルマや
ショップのデモカーが所狭しと展示!











場内には劇中車が展示されていたほか、チューニングショップの出展ブースがズラリ。「まるでモーターファンフェスタみたいですね」という形容がピッタリです。「このクルマ、〇〇で出ていた!」「これは××」と、大騒ぎするゆみちぃ部長と部員S。まったく知らない部員Kは、淡々と写真を撮って仕事をします。


そんな部員Kでも興奮したブースを2つご紹介しましょう。まずはTRUST。こちらではGR86/BRZ用のボルトオンターボキット「T620Z」を訴求。最高出力は312PS、トルクも3400回転で43kgf・mと、パワーモリモリになるアイテムです。前モデルの86/BRZよりも排気量が上がった分、タービンを大型化。結果、低回転から高回転まで安定してブーストがかかるのだとか。担当者によると「NAライクな乗りやすさですよ」とのことでした。

車内を見たゆみちぃ部長は「レーシングカーみたいですね」というように、軽量化のためにドンガラ状態です。乗せてもらえるとのことでしたが、衣装が大変なことになりそうなので断念。


続いてVeilSide。こちらは劇中でも登場してますね。

ブース前にはオーナー車がズラリと勢ぞろいしたほか、フェアレディZの「カッコいい」と満面の笑顔。映画に倣ってか腕組みをして記念撮影です。ちなみにこの日の部長、クルマの前で腕組みポーズをすることが多かったように思います。
一般的クルマ好き女子に刺さったのは?
ゆみちぃ部長が気になったクルマたち

















パドックの中外には、デモラン走行を待つクルマがズラリ。その多くはランボルギーニで、ウラカンはもちろん、V12モデルのアヴェンタドール、さらにアヴェンタドールのリバティ・ウォーク仕様と「いったい、いくらするんだ?」という感じ。出展ブースもランボルギーニの姿を多く見かけました。これらのクルマの多くは、シートフィルムでラッピングされているものが多い印象。オリジナリティーが出るだけでなく、飛び石などからクルマを保護できるというわけです。
ランボルギーニが動き出すと、迫力のある快音が聞こえてきます。これだけでもクルマ好きならたまらないでしょう。ワイルド・スピードに明るくない部員Kでも、出展ブースの多さとランボルギーニたちを見れてイベントに来てよかったなぁと大満足でありました。

さて、アイドル服で歩いていれば「貴方はだーれ?」ということに。その中のひとつが、横浜ゴムのTikTok中継。ゆみちぃ部長はちゃんと「純情のアフィリアというアイドルをやっている寺坂ユミです。9月に新曲が出まして、今日着ているのはその衣装です」とシッカリPR。ちなみに、同時接続1000人を超えていたようで「結構観ていらっしゃる方が多いんですね」と驚かれていました。


午後になると0−200mのドラッグレースがスタート。日本車からランボルギーニ、果ては暴走族風のバイクまで様々なマシンが富士のメインストレートを滑走! 「おぉ! これはいったか?」「はえー!」と感嘆の声をあげるゆみちぃ部長。こういうのは分かりやすくてイイですね。ドラッグレースを観ての結論は「アヴェンタドールがイチバン速かったですね」とのこと。異論ございません。
入場料だけで世界的アーティストのライブも見られた!
クルマだけではないのが、このイベントの魅力。なんと海外でも活動するアーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅさんのスペシャルライブが行なわれたのです! メインストレート上にステージが組まれ、メインスタンドからは開始前から「きゃりぃぃい!」とコール。「今からコールして持つのかな?」と、冷静なアイドル部長。





オープンカーに乗って登場。そして1曲目が始まるや、富士スピードウェイはKawaii世界へ。ステージを見る部長は、どこか分析的な眼差しで見るのが印象的でした。映画「ジョン・ウィック」でも使われた「にんじゃりばんばん」をはじめとするヒット曲を30分ほど熱唱。ライブ後「にんじゃりばんばんって、2013年の曲なんですよね」「え? ついこの間だと思っていたのに」という部員たち。オッサンですね。


そして最後にお土産をチェック。タオルにTシャツ、そしてオフ会のマストアイテム「化粧ナンバープレート」などアイテムはいっぱい。ゆみちぃ部長はタイルなどをお買い上げされていました。
ほかにもドリフトであったり色々なイベントが行なわれていたのですが、敷地の広さとイベント濃度と相まって回りきれず。さらに夕方からライブ出演があったため、2時頃に会場を後にしました。常にどこかでクルマが走っている、そんな楽しいイベントのFUEL FEST。「来年もお邪魔したいです!」と、ゆみちぃ部長は早くも来年の開催を待ち遠しくされていました。

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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近は自動車にも興味を抱く。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載で、お気に入りの1台を探す予定。