クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、ダイハツ「アトレーデッキバン」についてレポートします。アトレーデッキバンは、街の小さな電器店の配達用に、冷蔵庫を立てたまま積載できるようにと開発されたのが始まりの軽乗用車! 昨今では、趣味のクルマとして使う人も多いようです。ということで、使い勝手をあけすけにお伝えしていきたいと思います。
ダイハツ「アトレーデッキバン」はこんな車

荷室に相当する部分を荷台にした、小さなトラックというイメージをしていただけると分かりやすいと思います。軽商用車なので、維持費が軽自動車よりも安いというのがうれしいポイント。たとえば、自動車税は1万800円から5000円(営業用だと3800円)に、商用車は通常1年車検となりますが、アトレーデッキバンは普通の軽自動車と同じ2年車検になります。ただし、任意保険はちょっと高めに設定されています。
そんなアトレーデッキバンの使い勝手を見てみましょう。

◆アトレーデッキバンの魅力 その1
◆外装&内装デザイン

グリルを真正面から見たら……ガンダム感があってカッコいい! メッキがワンポイントであしらわれていて、ギラギラしていないのも◎。さらに、ボディーカラーがカーキなので、ミリタリー感が増して軽乗用車とは思えないほどオシャレです。

デッキバンなので荷室部分の屋根がない分、プリッと尻尾が生えているようで可愛いですね。お値段は190万円からで、似たような車種である「ハイゼット」よりも40万円くらいお高いですが、商用車感が……という方や、快適機能が備わっている方が良いという方にオススメです。

リアにさりげなく付いた樹脂の黒色のパーツのおかげで、無骨で男らしい雰囲気に。窓下にある剥き出しの凹凸&剥き出しのボルトもレゴっぽくてGoodでした。

ドリンクホルダー&エアコン送風口が四角基調のデザインになっていて、内装はThe・シンプルといった感じでした。
◆アトレーデッキバンの魅力 その2
◆天井の高い居住性
窓が大きいので、開放感が◎。ですが、ガラスにスモークがかかっているので外から見えず、車内で着替えもOKです。それではシートの質感を見ていきましょう。

シートは薄めで、前後スライドのみ。前にはかなりスライドしますが、後ろには少ししかスライドできないので、窮屈と感じる人はいるかもしれません。


158cmの私が運転席に座ると、ヘッドクリアランスは拳8個分くらい。ちなみに、ハンドルはチルト&テレスコはありません。後席シートも前席と同様に厚さがないので、普通の軽自動車の座り心地と比べると微妙です。ヘッドクリアランスは拳7個分くらいあり、かなり余裕があります。


◆アトレーデッキバンの魅力 その3
◆商用車ならではの積載量


実際に荷台にどれくらい荷物が積めるか? 空の段ボールを積み込んでみました。結構たくさん詰め込めます……。荷物は積み込みやすくて◎なのですが、雨が降った際は屋根がないので荷物が濡れてしまうので要注意!

最後部にあるドアはハンドルを手前に引いて開けるだけなので、片手で簡単です。この部分に座りながら、釣りやキャンプを楽しめそうです。ただ、少し頭がはみ出てしまうので、寝転ぶのは難しそうです。

窓の上には大きなレバーがあり、両サイドにはフックもついています。荷物を積んだ時、ここにロープをかけて固定するわけです。
◆アトレーデッキバンの魅力 その4
◆使い勝手の良さ

ルーフ部分には、奥行きがあって深めの収納場所があります。ペットボトルやコンビニで買ったお弁当も余裕で入ります。

センターコンソールにはちょっとした小物が置けるような長細い溝があります。

助手席と運転席前面の真ん中には、スマホがちょうどスッポリ置ける収納スペースが。ほかには、駐車券がちょうど入るサイズの収納やUSB端子があります。

助手席前には、MAX300gまでかけることのできるフックがついています。300gか……。さて、何をかけようか……。

助手席後ろの側面には、バインダーが入れられそうなポケット&ドリンクホルダーがついています。
◆アトレーデッキバンの魅力 その5
◆小回りの良さ

クルーズコントロールが搭載されているなど、普通の軽自動車と乗り味は変わりません。シートが薄い分、長時間の運転ではお尻が痛くなるシーンもありましたが、我慢できないというほどではありませんでした。コンパクトで小回りも効くから細い道もぐいぐい行けるし、駐車場も止めやすかったです。
荷物も詰めて、普段使いも難なくできるアトレーデッキバン。使い方の選択肢も色々なので、1台あればどんなシーンでも活躍してくれそうです!
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筆者紹介:矢田部明子
中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!
クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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