ジャパンモビリティショー(JMS)の会期は11月5日まで。文化の日の11月3日からの3連休をもって閉幕する。

この3連休に子供連れで訪れる予定という人もいるかもしれない。そこで、未来の優秀なモビリティ好きに育てあげるためにも、子供連れのオススメスポットを紹介する。


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キッザニアの出張版Out of KidZania in JMS 2023

◆キッザニアのJMS版は事前受付終了だが当日枠もある

 子供向けといえばキッザニアとコラボした「Out of KidZania in JMS 2023」があるが、ウェブ予約を10月5日から開始しており、残念ながらすでに最後の3連休の予約枠はすべてのプログラムで埋まってしまい、申し込みができなくなっている。


 しかし、諦めないでほしい。事前ウェブ予約のほかに当日会場のみで行なう当日予約枠が全体の3~6割ほどあるからだ。まずはOut of KidZania in JMS 2023に行ってみよう。


職業体験からトミカまで! 子連れで楽しむジャパンモビリティショーの歩き方
モビリティショー
職業体験ということで、トヨタは試作部門を出展し叩き出しを体験する

 プログラムを紹介しておくと、自動車メーカーのクルマ作りや整備などの一部を体験していくものがほとんどとなる。エンジンなどに使う鋳造を砂型を作って体験するというマツダのほか、トヨタは複数のプログラムがあるうち、試作車のパーツ作りとして鉄板からハンマーを使って叩き出してお椀状のものを作り出す板金の体験が注目を集めている。


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モビリティショー
エンジン組み立てはダイハツ
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モビリティショー
クレイモデルを削る体験。左半分は実車だと思うほど精巧にできている

 Out of KidZania in JMS 2023の対象は小学1~6年までとなるが、今回は小学生未満でも参加できる別プログラムを設けているところが多くある。会期は平日を含むこともあり、未就学児連れでも楽しむことができる。


◆トラックの運転席は定番の人気スポット

 年齢層にもよるが、子供に人気の定番といえばトラックの運転席だろう。ふだん乗ることがなく、大型トラックともなれば、その高さから子供が上るには危険な高さになるが、運転席まで階段を設けて誰でも乗りやすくしているため、小さい子供でも安全に運転席を楽しむことができる。


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モビリティショー
トラックの運転席体験は子供に安定して人気

 特に大型トラックは高いだけあって眺めもよく、今回は日野自動車、いすゞ&UD、三菱ふそうの3つのトラックメーカーともに大型トラックの運転席に入れるようになっている。


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モビリティショー
三菱ふそうの新型スーパーグレートも運転席に乗れる
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モビリティショー
大型だけでなく小型トラックも

 そしてバスも人気。バスはいすゞ&UDのブースと、EVモーターズ・ジャパンの2ヵ所にどちらも大型の電気バスが置いてある。いすゞの電気バスは機器スペースが少なくてすむEVならではのフルフラットな室内。EVの特徴を子供に語ってあげよう。


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モビリティショー
いすゞの電気バスは室内に入り、フラットさを体験できる
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モビリティショー
EVモーターズ・ジャパンもバスを展示、室内に入れる

 電車好きならTokyo Future TourにあるJR東日本の水素ハイブリッド電車「HYBARI」(ひばり)の実車展示がある。ショータイム以外なら下から眺められる貴重な機会。説明はないが、燃料電池ユニットや台車が見られる。


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Tokyo Future TourにあるJR東日本の水素ハイブリッド電車「HYBARI」
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電車の台車をこの位置から見られる

◆バイクにまたがって仮面ライダーごっこも!

 二輪車に子供がまたがって安全に乗れるスポットというのはそう多くない。子供が乗っても倒れないようにしっかり固定する必要があり、一般的な二輪車販売店はそのようにはなっていない。メーカーのショールームやバイク系イベントしかないため、たくさんのバイクに乗り、バイク好きの英才教育をはじめるには、JMSのような機会は見逃せない。


 ただし、今回は残念なことにトップメーカーであるホンダにはバイクにまたがるスポットが設けられていない。ヤマハ、スズキ、カワサキにはあるので、子供を連れていくならこの3社のブースだ。


 なかでもスズキは、フォトスポットとしてバイク本体だけでなく、動画の背景と正面から当たる風を用意し、風に髪がなびき、背景が流れていく仕掛けもある。

動画でも撮影してみたいスポットだ。


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モビリティショー
スズキのハヤブサのフォトスポット、風を感じ、背景が流れていく

 なお、パーソナルモビリティの試乗だが、年齢制限はないものの、運転免許や身長などで個々に制限がある。また、万一の際の誓約書等の署名が必要になるため、18歳未満は親権者同意書が必要になるなど、子供にはハードルが高いという点は覚えておきたい。


◆ホンダは飛行機にも乗れる!

 バイクに乗ることはできないが、飛行機、それもコクピットにまで乗れるのがホンダブース。ブース内にはホンダジェットのモックアップが置いてあり、順番に並べば機内に入り、コクピットにも入ることができる。


 ただし、ホンダジェットの搭乗は人気で、順番待ちの列も長めになっていることから、待ち時間も含めて予定に組み込んでおいたほうがいいだろう。


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モビリティショー
ホンダジェットの搭乗体験。待機列は長く、待ち時間も長め

◆モノを作ったり体験したりするコーナーは多数ある

 体験コーナーの筆頭は前述のOut of KidZania in JMS 2023だが、近くではトミカのJMS限定品を販売するコーナーがあり、そこにタカラトミーのブースもある。


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トミカは限定トミカの販売とトミカの展示がある
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モビリティショー
子供のモビリティ玩具といえば、みんな大好きプラレール

 プラレールやトミカの大型ジオラマのほか、リカちゃん人形で遊べるコーナーも用意されている。モビリティ好きの入門はプラレールやトミカという人も多いはずで、ここなら子供も楽しんでくれるはずだ。


 そして、その隣には自分で描いたトミカがバーチャルなトミカタウンを走行するコーナー「らくがきクルーズ」もある。


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自分で描いたトミカをバーチャル空間で走らせられる
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モビリティにアイテムを追加して強化する体験ができる「爆創クラブ」。VR方式のほか、VRが適さない年齢にはタブレット画面で体験するバージョンもある

 一般ブース内にも子供が楽しめる体験コーナーのようなものを設置しているところがあるほか、Out of KidZania in JMS 2023の対極に位置する東7ホールには、自動車整備人材確保・育成推進協議会/国土交通省が整備士体験ができるコーナーを設けている。メーカーロゴの入った小さいつなぎを着て、チャレンジできるので興味があれば覗いてみよう。


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ダイハツブースでは塗り絵のコーナーがある
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モビリティショー
スズキのブースでは環境問題をうんこ先生が解説。うんこ先生に反応してしまう子供もいるはず
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モビリティショー
職業体験が可能なのはキッザニアだけではない。自動車整備人材確保・育成推進協議会/国土交通省でも整備士体験ができる

 また、そのほかTokyo Future Tourにはかわいいモビリティや、ゲームを体験するコーナーもある。小さいモビリティも多く、子供目線でも楽しめるはずだ。


職業体験からトミカまで! 子連れで楽しむジャパンモビリティショーの歩き方
モビリティショー
かわいいモビリティも会場にあり、子供にも人気。Tokyo Future TourにいるZMPの無人サービスロボ「Life Robot Brothers」

◆食と座るスペースを確保しておきたい

 JMSは東京ビッグサイトをほぼ全部使うため、端から端までは非常に広く、休憩場所も必要になってくる。ところどころベンチがあるものの、大量に椅子が並んでいるのは西ホール4階の屋外スペース。もうひとつのJMS、「Japan Meat Show」が開催されており、肉料理を提供するキッチンカーが集結している場所だ。


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モビリティショー
もうひとつのJMSとしてJapan Meat Showのキッチンカー

 西ホールから南ホールへの通路となる場所でもあり、途中休憩にはちょうどいい場所。なお、キッチンカーはここだけでなく、各所に出店しており、そこにはベンチもある。


 また、歩き疲れたらただ休むのではなく、トークセッションに参加するのもいいだろう。西ホール1階のTokyo Future Tourの最後にはJapan Future Sessionとし、講演を聞くための椅子が並んでいる。

難しい話だけでなくタレントの参加や、メーカーの中の人の話は意外に面白い。セッションのスケジュールは事前にチェックしておきたい。


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椅子に座ってJapan Future Sessionで興味深い話を聞くのもおすすめ。ふだんなかなか聞けない人もいる

 キッチンカーのほかにも東京ビッグサイトには常設の飲食店やコンビニ、休憩用のベンチなどのスペースがある。特にコンビニは4店あり、小腹が空いたときに重宝する。子供から文句を言われないためにも、どこで何が買えるかもチェックしておくと安心だ。


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