クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、働くクルマである日産「NV200 バネット」(以下NV200)についてレポートします。平日に工業地帯を走ると、重い荷物を積んでアクセクしている姿を見かけることが多いNV200。1週間乗って分かった、良かったこと&悪かったことをお伝えしますので、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
NV200はこんなクルマ
荷物を積むもよし、車中泊するもよし、使用用途を選ばず、使いやすさを徹底的に追求したミニバンとなっています。また、車両サイズが大きいにも関わらず、小回がきく&狭い道でも難なく運転できるのも魅力の1つです。
それでは、細かくチェックしていきましょう!
NV200の特徴 その1
商用車と一目でわかる外装

バンパーは、The商用車と言わんばかりの樹脂製になっています。メッキを使ったキラキラしたバンパーが主流の中、味のあるシンプルな作りになっています。

ライトの、この使用感が個人的には◎。商用車は、使い込めば使い込むほど味が出てくるのが良いところです。フロントグリルが日産車らしいV字になっているのもいいですね。

さらに、鉄チンホイールが商用車っぽさを引き立てています。

なだらかなAピラーが、どこかルノーを思わせるデザインだなと感じました。

窓ガラスは車体に比べて少し小さめで、黒い枠で縁取られています。こうすることで、月日が経っても劣化が目立たず、綺麗に見えるようにしているのかも……。

荷物を積む際に、少しでも積みやすくする&大きな荷物が詰めるように、リアの形は真四角になっています。

最近なかなか見かけない、リアアンダーミラーが付いています。なんでも、これを使いこなせるようになると、運転がかなりしやすくなるみたいです。
全体的に無駄がなく、特に新しいデザインが取り入れられているわけではないですが、かといって時代遅れと感じることもなく、親しみが持てます。
NV200の特徴 その2
とってもシンプルな内装

内装も外装同様に、とてもシンプルなデザインになっています。ハンドル中央にNV200と貼られたエンブレム以外のメッキがほとんど見当たりません。

ドアハンドル部分は樹脂で、よく見るとハンドルの内側に爪で引っ掻いたような跡がたくさんついています。通常なら「……」という感じですが、NV200は使い込まれてなんぼなので、これでOKです。

スピードメーターは丸く、針だけというアナログな感じもGOODです。

また、エアコンはオートではなく、すべてダイヤル式というのも味があります。ナビが付いていないのも、潔いですね。

ハザードランプの赤いインクが擦れて剥げているのは、使い込まれている感じがしてこれがまた魅力的なポイントです。
NV200の特徴 その3
意外と快適な車内
商用車=シートが硬いというイメージがありましたが、思ったよりもフワフワして厚さがあり、座りやすかったです。

運転席のシートは前後スライド&リクライニングができます。しかし、助手席はリクライニングしかできません。また、後部座席は商用車のため固定です。

運転席足周りは広々とした作りになっているので、狭いと感じることはありません。ヘッドクリアランスは拳5個分と、十分なスペースがあります。
NV200の特徴 その4
各装備の使い勝手

運転席側の窓は手動ではなく、パワーウィンドウになっています。

ドリンクホルダーは丸型で、残念ながら紙パックは入りません。

カード入れはサイズが大きく、形は楕円形となっています。

グローブボックスにフタが付いていない&角度的に急ブレーキをかけると置いていた荷物が出てきそうです。これはちょっと残念なポイントでした。

その右側には、MAX3kgまでかけられるフックが付いています。高さ的に袋が床に着いてしまうので使いにくかったです。

センターコンソール部分にあるドリンクホルダーには、紙パックを入れることができます。紙パックを入れない場合は、ペットボトルが2本置けます。
NV200の特徴 その5
安心&大容量の積載量、走行性能

ドア内側には傷がつかないように、じゅうたん生地の布が貼られているのは◎。このおかげで、商品にも傷がつかないと仰っていました。

158cmの私が荷室に立つとこんな感じです。

実際に荷室に段ボールを積んでみると、こんな感じになります。広々としているので、車中泊も余裕でできると思います。ただ、内装が剥き出しなので、夏は暑く冬は寒いのです。

商用車の乗り心地は固いと言われることが多いですが、愛車のランドクルーザー76と比べてそんなに変わりはありませんでした。ちなみに、商用車の乗り心地が固くなってしまう理由は、荷物を大量に積むためにバネレートを高くしているためです。荷物を積んだ時の方が重心が下がり、走りやすくなるというわけです。
オーナーに聞くと、取り回しがしやすく、中華街などに段ボールを持っていく際はNV200が最高とのことでした。
今回は商用車のNV200をレビューしてきましたが、いかがだったでしょうか? この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。
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筆者紹介:矢田部明子
中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!
クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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