検索サイト「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフーの親会社Zホールディングス(ZHD)とLINEが、経営統合に向けて調整を進めていると、各メディアが報じている。この報道について、ZHDとその親会社ソフトバンク、LINEの3社は「協議していることは事実」と認め、「今後開示すべき事実が発生した場合は、速やかに公表する」としている。


 日本経済新聞社によると、統合案としてソフトバンクとLINEの親会社ネイバーがそれぞれ50%を出資する共同会社を設立し、ZHD株の7割程度を保有する親会社になる方針だという。ZHDの傘下は、100%子会社のヤフーとLINEが入る見通しだ。
 ヤフーが日本最大級のポータルサイトを有している一方、LINEがコミュニケーションアプリを展開している。両社の経営統合が実現すれば強大なネットサービスが誕生する可能性がある。
 また、スマートフォン決済サービスとして、ZHDの親会社ソフトバンクが「PayPay」、LINEが「LINE Pay」をそれぞれ運営している。両サービスの統合で顧客基盤が拡大すれば、多様な手段で顧客データを集めることができるようになり、競争力が増しそうだ。
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