【今週のキャッシュレスニュースまとめ】トヨタがスマホ決済参戦！　PayPayやLINE Payでお得なキャンペーンも続々 (2019年11月23日)

年末を間近に控え、小売店では年末商戦に向けた準備が着々と進んでいる。商戦を見据えているのはスマートフォン（スマホ）決済サービス各社も同様だ。対応店舗の拡大やお得なキャンペーンの展開など、新規顧客開拓のための施策を次々に発表している。11月17日～11月23日で話題になったキャッシュレスニュースを振り返る。●あのトヨタがスマホ決済を開始！ 決済方法は3種類用意 トヨタ自動車、トヨタファイナンシャルサービス、トヨタファイナンスの3社は、スマートフォン決済アプリ「TOYOTA Wallet」を11月19日にリリースした。まずはiOS版のみ提供し、来春にAndroid版の提供も予定している。 一つのアプリで、プリペイド型電子マネー「TOYOTA Wallet残高」、クレジット型サービス「TOYOTA TS CUBIC Origami Pay」、デビット型サービス「銀行Pay」と3通りの決済方法に対応し、店舗や支払い状況に応じて使い分けられる。 利用可能店舗はiDとMastercardコンタクトレスに対応する店舗、Origami Payと銀行Payの加盟店、Mastercardに加盟するECサイト。狙いは顧客との接点強化だ。今後、トヨタグループ内外のさまざまなモビリティサービスと連携する予定だという。 初回特典として、新規アカウントで初めてTOYOTA Wallet残高のチャージ方法を設定すると、もれなくTOYOTA Wallet残高500円分をプレゼントする。また、トヨタ販売店でTS CUBIC Origami Payに新規入会すると、トヨタ販売店、Origami Payが使える店舗で利用できる500円分の値引きクーポンをプレゼントするキャンペーンを2020年3月31日まで実施する。●登録ユーザー数は2000万人の大台に！ PayPayの年末キャンペーン 11月17日にPayPayの登録ユーザー数が2000万人を突破した。1000万人から1500万人到達にかかった日数は55日だったが、1500万人から2000万人はさらに短い47日。キャッシュレス・消費者還元事業の影響もあり、拡大のペースは加速している。 年末に向けたキャンペーンも続々と発表されている。12月1日からは「まちかどペイペイ」の第2弾がスタート。対象となる店舗は第1回と変わらず、キャッシュレス・消費者還元事業の対象で5％還元が適用されている店舗。内容は20回に1回の確率で最大1000円相当のPayPayボーナスが当たるというものに変更されている。付与上限は5000円相当/月。 12月16日には家電量販店を対象とした「家電量販7Days」がスタート。エディオングループ各社、ケーズデンキ、上新電機グループ各社、ビックカメラグループ各社、ヤマダ電機グループ各社のショップでPayPayで支払うと、1回当たり1000円、キャンペーン期間中合計5000円を上限に、決済額の10％相当のPayPayボーナスを付与する。 対象は、ソフトバンク/ワイモバイルユーザー（所定の端末認証を行い、PayPayアカウントと連携したユーザー）。なお、法人契約や一部の端末、料金プランは対象外。 同日には100円ショップのダイソー限定で実施する「だんぜん！ダイソー」は、全国のダイソー各店で1回、税込700円以上をPayPayで支払うと、100円相当のPayPayボーナスを付与する。通常は1回のみだが、ソフトバンク/ワイモバイルユーザー、Yahoo!プレミアム会員は期間中2回まで適用可能で、合計最大200円相当のPayPayボーナスがもらえる。●LINE Payはスギ薬局で10％還元 12月1日まで LINE Payは11月18日にスギ薬局・ジャパンでLINE Payコード支払いを使うと、支払額の10％分のLINEポイントを付与するキャンペーンを開始。キャンペーン期間中のLINEポイント付与上限は200ポイントまで。 同サービスはこのほか、マツモトキヨシグループで使える200円オフクーポンの配信も行っている。201円以上の会計が対象で、クーポンの配布枚数が1000万枚に達し次第、配布終了する。配布は12月31日まで実施する。●Origami Payが対象店舗を急拡大 対象店舗の拡大が目立ったのがOrigami Payだ。11月19日に家具販売店の「イケアストア」、20日に回転すしチェーン店「スシロー」で提供を開始した。また、12月2日からはファーストキッチングループ店舗で、最大400円の割引が受けられるキャンペーンも開始する。期間は12月31日まで。 今週はヤフーとLINEが統合するというビッグニュースが報じられたが、スマホ決済サービスも無関係ではない。ヤフー親会社のソフトバンクは「PayPay」、LINEは「LINE Pay」というスマホ決済のツートップを抱えているからだ。 18日に開催された会見では、「統合までの1年弱は競合関係を続ける」（Zホールディングスの川邊健太郎CEO）とのコメントもあり、当分は二つのサービスが並列することになるが、そのあとの展望はまだ明らかになっていない。現在、スマホ決済サービスは乱立している状況だが、来年以降はいよいよ再編に向けた動きが始まるかもしれない。（BCN・大蔵 大輔）【関連記事】500万人突破のメルペイ、独特なユーザー属性が成長のカギキャッシュレス導入店、「クレカ」よりも「コード決済」を使ってほしいワケヤフーとLINE統合後、PayPayとLINE Payの行方LINE Payでブックオフの店頭買取代金が受け取れる、まずは125店舗で導入d払いが「かざす」決済に対応 まずはドコモのAndroidスマートフォンから