中国政府系のシンクタンク中国情報通信研究院がこのほど発表したデータによると、11月の中国携帯電話市場で、第5世代移動通信システム(5G)対応端末の出荷台数が500万台を突破した。

 11月における5G端末の出荷台数は507万4000台で、10月からほぼ倍増した。
11月11日にインターネット通販で大規模なセールがあったほか、大手通信事業者がそろって5G向けサービスを開始したことなどが、出荷台数を押し上げる要因になったとみられる。中国で5G対応端末が発売された8月以降、単月の出荷台数は、8月が21万9000台、9月が49万7000台、10月が249万4000台で、11月も右肩上がりの状況が続いた。
 携帯電話全体では、11月の出荷台数が前年比1.5%減の3484万2000台、1~11月の累計出荷台数が5.4%減の3億5800万台となり、引き続き前年割れの状況が続いた。11月に投入された新製品は、前年比43.6%増の56種類で、内訳が2Gで21種類、4Gで31種類、5Gで4種類だった。
 端末別では、スマートフォンの出荷台数が前年比0.2%増の3336万7000台で、全体の出荷台数の95.8%を占めた。OSは、Android対応機種の割合が91.3%となり、前月から5.3ポイント増えた。
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