全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、12月のSIMフリースマートフォンの販売台数は、前年比は98.7%と前年並み。1位のファーウェイ(64.6%)と2位のASUS(79.7%)は前年を下回ったが、3位のシャープ(136.2%)と4位のOPPO(198.1%)は大幅に伸長した。


 12月の週次でメーカー販売台数シェアの推移を分析すると、上位4社の混戦振りがうかがえる。毎週、シェアが大きく変動し、順位が入れ替わった。今秋以降はASUS、シャープ、OPPOの2位争いが熾烈になり、1位をキープしているファーウェイとの差も詰まってきている。
シリーズ別ではファーウェイの「HUAWEI P30 lite」が14.7%で首位に。シャープの「AQUOS sense3」が3.1ポイント差で追う。3位はOPPOの「OPPO Reno A」、4位はASUSの「ZenFone Max Pro(M1)」。各社の端末がベストテンに満遍なくランクインしている。
 ここ数年、SIMフリースマホ市場では各社の順位が固定されることが多かったが、現在は各社が15ポイント差内で目まぐるしくシェアの増減を繰り返す状況が続いている。5Gが本格的に開始する2020年、競争はさらに加速することが予測される。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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