新会社で提供するサービスは大きく五つ。
発表会で登壇したNTTe-Sports社長に就任予定の澁谷直樹氏は、「2年前に体制を一新して、新しいことに挑戦していく方針をとっている。中でも、茨城国体やアジア競技大会でデモ競技に選ばれるeスポーツは、日本各地で引き合いが多くなっており、地方に産業を呼び込むきっかけになると考えた。当社は、五輪でのネットワーク構築を担っていることもあり、ゲームのオンライン設備やライブ配信などは得意分野。地域密着の拠点も各地にあるので、eスポーツを通して地域活性化に貢献していきたい」と、意気込みを述べた。
副社長には、NTT東日本でeスポーツチームの設立に携わったほか、数々のeスポーツイベントを手掛けた、経営企画部営業戦略推進室の影澤潤一担当課長が就任する予定だ。影澤課長は、「『ICT×eスポーツ』を通じて新たな体験やつながりを創出し、新しい文化や社会を創造していく。売上目標は5年で40億円」と目標を掲げた。
7月以降には、東京・秋葉原のUDXに未来技術を活用した先進的なeスポーツ施設を開設する予定。コミュニティやプロ選手を誘致し、地域拠点とつなぎ、低コストでも付加価値の高いイベントやサポートメニューを提供していくという。同時に、施設収益の確保を図る。
今後は、イベント関連サービス事業の第1弾として、タイトーと連携し、国内最大級のアーケード版eスポーツ大会「闘神祭 2020 -World Championship of ARCADE-」を共催する。
また、サポート(教育)事業では、高校などの教育機関に向けてサードウェーブが展開する「eスポーツ部発足支援プログラム」の提供拡大を共同で図る。さらに、競技指導者が不在でも学生の成長を支援できるような、ICTを活用した指導サポートの提供も予定しているという。
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