PS5に搭載されるのは、PS4の記憶装置(ストレージ)HDDよりもデータの送受信が超高速なSSD。本体設計も最適化しており、ロード時間はこれまでよりも圧倒的に短くなる。例えば、PS4は1GBのデータを読み込むのに20秒かかっていたが、PS5は2GBを0.27秒。実現すれば、待ち時間がほとんどないゲーム体験になるはずだ。
PS4との互換性については、同社の西野秀明シニアバイスプレジデントが「順調に進んでいる」とコメントしている。PS4で最もプレイ時間の長い上位100タイトルを調査したところ、ほぼ全てのタイトルがPS5でスムーズに動作するであろうことが確認できたという。今後も互換性の対応は進めていくそうだ。
グラフィックスはPS4から大幅に進化する。4K画質で映像が出力できるようになるほか、画面の書き換え速度は残像感の少ない120Hz。さらに、PS5の目玉機能「レイトレーシング」が現実世界の光の動きを再現することで、光の反射、ガラスや水による屈折、キャラクターの髪の毛など、現実にしか見えないほどの映像表現を実現するという。
映像の進化にあわせて、サウンド面も表現が豊かになった。
公開されたスペックは、次の通り。CPUが「x86-64-AMD Ryzen Zen 2」で、8コア/16スレッド、最大3.5GHz。GPUにはレイトレーシング対応「AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine」(最大2.23GHz)を搭載する。システムメモリがGDDR6 16GBでバンド幅が448GHz/s。SSDが読み込み速度5.5GB/sで容量が825GB。ゲームディスクはUltra HD Blu-ray。映像出力は、4K/120Hzから8Kまで対応する。
本体のデザインや価格はまだ明らかになっていないが、スペックを見る限り、これまで以上に没入感があるゲーム体験になるはず。2020年末の発売が、さらに待ち遠しくなった。(BCN・南雲 亮平)
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