ケーズホールディングスが5月7日に発表した2020年4月の月次速報によると、売上高は前年同月比98.5%だった。中でもパソコン・情報機器は173.4%となり、3月の100.8%から急増した。
在宅勤務やリモートワーク需要の高まりからPCのほかウェブカメラやヘッドセットマイクなど関連商品が売れた。一方でエアコンの60.0%(3月は87.8%)を筆頭に白物家電は軒並み前年割れになった。

 テレビは116.7%で、PCと合わせてデジタル家電は好調だった。しかし、白物家電は調理家電の104.9%以外は、冷蔵庫が88.7%、洗濯機が91.6%、クリーナーが98.3%、理美容・健康器具が93.0%といずれも前年割れとなった。
 ただ、体温計や空気清浄機などの健康・衛生関連商品やホットプレートやホームベーカリーなどの巣ごもり関連の料理家電は特需が発生して、欠品や入荷の遅延も発生しているほどだという。
 新型コロナウイルスによる営業時間の短縮や外出自粛による消費の冷え込みによる影響を受けているが、ケーズホールディングスの場合、全507店のうち休業している店は1店舗(5月7日時点)だけと、他の家電量販店より少ない。緊急事態宣言下で4月のトータル売上高98.5%という数字は、むしろ健闘していると言えるだろう。(BCN・細田 立圭志)
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