新潟の小さな町工場が逆境をバネにつくった、半永久的に使える「樹脂製マスク」

新潟の小さな町工場が逆境をバネにつくった、半永久的に使える「樹脂製マスク」
「エラストマー樹脂製」のため水洗いだけで手入れは簡単で繰り返し使える
       
 新潟県三条市の従業員6人の小さな町工場が、新型コロナウイルスの影響で取引先の工場からの受注がストップするという苦境に見舞われた。状況を打開するため、自社の技術を応用してマスクを新規で開発・製造・販売した。フジハラ ウインテックは、プラスチックとゴムの間の柔らかさのエラストマー樹脂に着目して、水洗いするだけで半永久的に使えるマスク「エラストマー樹脂製抗菌マスク WinFit」をつくった。

 「われわれはプラスチック成型用の金型を製造している町工場だが、3月、4月に受注がストップしてしまった。景気が回復するまで何もせずに待つのではなく、小さな町工場でも独自の技術を生かして社会の役に立つことができるのではないかと考えて、初めての開発や販売業務も苦戦しながら挑戦している」。フジハラ ウインテックで設計・技術を担当する藤原誠也氏は、WinFitが企画された背景について語る。
 通常は取引先の工場が設計した製品の図面をもとに同社で金型を製造するため、製品の企画や開発から携わるのは初めてのことだったという。藤原氏たちは、使い捨てマスクの普及による環境問題の解決に貢献したいとの考えから、長期間にわたって使えるマスクとしてエラストマー樹脂に着目した。
 「エラストマー樹脂は、身近なものではドライバーのグリップや歯ブラシの柄などに使われているから、人体にも影響を与えない素材」と藤原氏は語る。口もとに小さな穴が開いており、この部分の内側にガーゼや布、ティッシュなどをあてて使う。ウイルスの飛散をさらに防ぐにはマスクカバーのように、不織布マスクの上から装着する使い方もできる。それでも外出先で表面に付着する菌が気になるようなら、除菌シートなどで拭きとればいい。

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2020年8月18日のIT記事

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