
●新型コロナで増えた「直前の電話予約」
食べログやぐるなび、ホットペッパーなどのグルメサイトが普及したことで飲食店のネット予約は急増している。2012年にウェブ予約が10%、電話予約が90%だったのに対し、19年にはウェブ予約が46%、電話予約が54%とほぼ半々になっている。
集客メディアが多様化することで予約管理は煩雑になり、人の力だけではダブルブッキングを回避することが難しくなっていた。そこでエビソルは飲食店の空席をデータベース化した業界初の「グルメサイトコントローラー」を使って、予約の自動取り込みと残席数を自動反映させるリアルタイムオンライン管理を実現した。このため、政府の飲食店支援策のGo To Eatキャンペーンでも活躍が期待されている。
しかし、依然として半数を占める電話予約は手つかずで、人力に頼っていた。ユーザーは予約が取れているか不安なのか、当日予約はウェブを使わずに、直接店に電話してくるケースが多い。とりわけ、新型コロナウイルス感染が拡大するにつれて、営業時間の短縮や休業する店が増えたためか、来店直前の30分以内に電話をかけてくるケースが増えているという。