mil-kinは、同社の携帯型微生物観察器「mil-kin(見る菌)」が、「令和2年度産業標準化事業表彰」で「経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。

 産業標準化事業表彰は、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)での国際標準策定や、国内規格(JIS)策定といった、標準化活動に優れた功績を有する個人や組織を表彰するもの。

 mil-kinは、スマートフォンを利用し簡易に細菌類を観察できる光学機器。新市場創造型標準化制度を活用し、19年にJIS B 7271(携帯形微生物観察器)として制定されている。携帯性が良く、プレパラートを必要とせず、また、試料の調整や培養の必要がなく、試料を直接乗せて観察できるため、現場ですぐに観察が可能となることから、食品加工施設、歯科医院、保健所などで広く利用されている。
 JIS制定にともない高い信頼性を得られたことで、同機器の販売網は世界20か国以上に広がっており、標準化により新市場を拡大した好例として、今回、「令和2年度産業標準化事業表彰」で「経済産業大臣賞」を受賞した。
 現在、世界中では、新型コロナウイルスによる「見えないもの」への脅威と恐怖にさらされている。mil-kinは、微生物を観察する装置であるため、ウイルスを見ることはできないが、これまで以上に菌未来の創造と発展を目指し、日本だけでなく世界中から食中毒や感染症をなくすために、「ミクロの視点からマクロな社会課題に挑戦」していく考えだ。
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