確認したいのが、「自宅でノートPCを使用する際、ACアダプターをつないだまま、使用していないか?」ということ。ノートPCの多くで使われているリチウムイオン電池(二次電池)は、
・メモリー効果がない
・高出力
・急速充電が可能
・サイクル寿命が長い――などのメリットがある。
しかし、ACアダプターをつないだまま使うと、バッテリーに掛ける負荷が大きくなり、寿命を短くする可能性が高くなる。
実際、筆者は出張用と自宅用の2台のノートPCを使い分けて、万一、どちらかが故障しても仕事に支障が出ないようにリスク分散しているが、自宅用のノートPCは常にACアダプターを挿したままで約3年間使用していた。
ある日、出張用のノートPCを事務所に取りに行くのが面倒臭くなり、自宅用を持って行こうとACアダプターを外したところ、5分も経たずに電源が落ちてしまい、焦ったことがある。
今回の記事を執筆するにあたって、あらためて現在使用しているノートPCのメーカーに「バッテリーの望ましい充電方法」を確認した。すると「一般論にはなりますが、ノートPCのバッテリーは80~90%の充電ができたらACアダプターを外して使い、20~30%に減ったら、また充電してもらうのが電池にとって一番優しい使い方になります」という回答をいただいた。
ここで気になるのが、バッテリーが消耗し、充電できなくなった場合だが、ノートPCのバッテリー交換は基本的に預かり修理になる。こちらも、最新の料金体系を確認するため、某家電量販店に問い合せてみたことろ、
・預かり期間は2週間程度
・費用は「分解を伴わない場合で2万円~」――という回答だった。
もちろん、これは問い合わせた家電量販企業のケースだが、他の家電量販企業でも期間・費用共に大きくは変わらないだろう(実際に持ち込む際は、事前にその企業の料金体系を確認してほしい)。
かなりの高額な料金であり、預かり期間は仕事にも影響が出てしまうため、自宅でノートPCを使用する際の充電には注意して、思わぬ出費を抑えていただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。
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