ファミリーマートは、各クレジットカード決済事業者と提携し、クレジット/デビット/プリペイドカードの「タッチ決済(非接触IC)」に対応。全国のファミリーマート約1万6600店舗で、4月7日から利用可能になった。


 タッチ決済は「コンタクトレス決済」とも呼ばれ、今後、国内でも普及拡大が見込まれている。Visaのタッチ決済/Mastercardコンタクトレス決済/JCB コンタクトレス/アメックスのタッチ決済などのコンタクトレス決済対応カードには、Wi-Fiマークを横にしたような非接触決済の共通マークが記載され、一定金額未満ならサイン・暗証番号の入力なしに、カードを決済端末にタッチする(かざす)だけでスピーディーに支払いが完了する。支払い方法は、クレジットカードが後払い、デビット/プリペイドカードが即時払い。
 セブン-イレブン、ローソンは既にコンタクトレス決済に対応しており、今回のファミリーマートの対応で、主要コンビニ3社が全て対応した。すき家、はま寿司、モスバーガーなどの飲食店、ヨークマート・ヨークフーズ、イオン・まいばすけっと、ベルク、マルエツなどのスーパー、一部自治体の窓口など、コンタクトレス決済を利用可能な店舗・施設は拡大している。
 また、Visaと南海電気鉄道は、駅の改札でVisaのタッチ決済で運賃を支払う、国内初の実証実験を4月3日~12月12日の期間限定で実施している。
MaaSの検証として、4月15日からQRコードを利用した「南海デジタルチケット第1弾(時差通勤応援きっぷ)」も発売する。
 コンタクトレス決済は、対応カードや、事前にカード登録したスマートフォン・ウェアラブル端末(対応カードと対応デバイスの組み合わせのみ)をかざすだけで利用でき、特にコンビニやスーパーなどのレジが混み合う店舗で相性がいい。駅の改札も、混雑度によっては適しているといえる。過去には、コンタクトレス決済・店舗限定のお得な還元キャンペーンも開催された。使い方と名称をぜひ覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)
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