日本でも利用者の多いSNSサービス「LINE」は、音楽サブスクサービスを提供している。サービス名は「LINE MUSIC」。
LINEとの連携機能はもちろん、日本のユーザーに向けてカラオケ機能や中高生が利用可能な学割プランを用意している点が魅力だ。本稿では、そのメリットと“かゆい”部分をまとめた。

●LINEとの連携機能
 まずメリットの部分に言及する。LINE MUSIC最大の特徴といえるのがLINEとの連携機能だ。たとえば、LINEの友だちの間でよく聴かれている曲をランキングで紹介してくれるフレンズチョイス機能、LINEのプロフィール画面へのBGM設定、トークやタイムラインなどでの音楽シェアの容易さが挙げられる。よりLINEを使うのが楽しくなることだろう。
●ボーカルをオフにできるカラオケ機能
 ユニークなのはカラオケ機能。ソニーの音源分離技術を利用し、楽曲のボーカルをオフにできる仕組みだ。新型コロナウイルスの感染防止のため、カラオケボックスに行くことが難しい場合もあるが、自宅でもカラオケが楽しめる機能は愛好家にとって嬉しい機能だ。
●中高生でも利用可能な学割プラン
 LINE MUSICには中高生も利用できる学割プランがある。通常月額980円のところを月額480円で楽しめるお得なプランのため、中高生が音楽サブスクサービスを検討する上で選択肢に入れて損はない。
●LINE LIVE独占配信を含むミュージックビデオ
 LINE MUSICは音楽サブスクサービスだが、ミュージックビデオも配信している。
そのなかにはLINE LIVEと連携した独占配信コンテンツもある。
●LINE MUSICの“かゆいところ”
 LINE MUSICには他の音楽サブスクサービスと比べて惜しい部分もある。その点を把握したうえで利用するようにしたい。
●パソコン向けのアプリがない
 音楽サブスクサービスのなかにはパソコン用のアプリを提供しているものもあるが、LINE MUSICにはない。一方、ブラウザ版のLINE MUSICあるので、パソコンで利用できないことはないが、専用アプリのほうが使い勝手や動作の機敏さで勝る部分がある。
●無料プランで聴けるのは1曲30秒まで
 LINE MUSICには無料で使える「フリー」と呼ばれるプランがあるのだが、音楽やミュージックビデオの再生が30秒までとなっており、音楽サブスクサービスとしてはあくまで無料お試しの位置づけとなっている。広告付きながら無料でも楽しめるSpotifyやAmazon Musicの無料プランと比べてしまうと、少し物足りない。
●ロスレス音楽配信がない
 LINE MUSICの音楽配信は非可逆形式のみとなっており、CDに比べると音質的に劣るものとなっている。Apple MusicやAmazon MusicがすでにCD以上の音質での配信を開始し、SpotifyもCD並の音質での配信を予告していることを考えると、課題といえる。音質を重視する人は注意してほしい。
●LINEをよく使っている人におすすめ
 LINE MUSICは、LINEとの連携やカラオケ機能など、他の音楽サブスクサービスにはない特徴を持っており、特にLINEをよく使う人には魅力的だ。また、中高生にとっては、学割対象としてくれるサービスのため、お得につかえる。
音質の面など課題もあるが、自分の懐事情や周囲の状況なども踏まえつつ検討したい。(ライター・ハウザー)
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