21年度は、国内ではエアコンやサーキュレーター、電気圧力鍋などの生活・調理家電を中心とした家電事業、着用が日常化したマスクや健康意識の高まりによる体温計やパルスオキシメーターなどのヘルスケア事業が好調に推移。グループ売上高(30社の単体売上合算)は8100億円、単体売上高は2494億円に達する見通し。
また、ロボティクス事業の本格稼働、脱炭素社会の実現に向けたLED照明の省エネ制御の推進、AI技術や顔認証ソリューションの提供による管理業務のDX化に対応する事業基盤の強化など、BtoB分野にも注力した。22年度は、ECを前提とした経営、物流供給体制の強化、ポストコロナを見据えた商品開発などを行う。
大山社長は、21年10月に策定したコーポレートメッセージ「アイ ラブ アイデア」を強調し、独自のユーザーイン発想の原点であるアイデアの力で高付加価値商品を生み出すと、今後の経営戦略を語った。一方、21年度はプラスに働いた「おうち時間」充実のマインドは今後は変わると予想し、グループ売上高1兆円の目標達成に向けて市場環境は厳しくなるとみる。
なお、福島県の復興支援を目的としたアイリスプロダクト「南相馬工場」は4月に稼働する。新しい高付加価値商品は今後発表予定。
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