ビックカメラグループのソフマップは4月下旬、JR秋葉原駅の電気街口を出てすぐの場所に「ソフマップ AKIBA 駅前館」をオープンする。2月1日に発表した。
新品やリユース、アウトレットのハード総合店舗となる予定だ。

●秋葉原電気街口の歴史が刻まれたビル
 JR秋葉原駅の電気街口正面にあるスケルトンのエスカレータが特徴のビルには、家電流通業界の歴史が刻まれている。もともと「サトームセン駅前1号店」だった同ビルは2007年11月に閉店。同年12月、ヤマダ電機(当時)にとって秋葉原への初出店となる「LABI秋葉原パソコン館」がオープンした。
 その後、10年以上にわたりアキバ電気街口の顔として君臨していたが、20年1月に閉店すると、リニューアルする形でヤマダグループのTSUKUMO(ツクモ、現在はヤマダデンキのツクモブランド)が「ツクモ秋葉原駅前店」としてオープンした。同店は1年も経たずに閉店に追い込まれ、それ以降は空いたままだったという。
 ソフマップ AKIBA駅前館は、新品や中古、アウトレットPC、スマートフォンに加え、ビックアウトレットのテレビや冷蔵庫、洗濯機などの生活家電も取り扱う。
 1階には不要になった品物を手軽に買取に出せる買取総合サービス「ラクウル」の体験コーナー「ラクウルステーション」を設置し、ビックカメラグループで推進する循環型社会(サーキュラエコノミー)への取り組みが体感できる。
 地下1階にはサービスサポートカウンターを設け、購入相談や購入後の製品の故障やトラブルなどの困りごとを解決できるよう、専門担当者がサービス・サポート・修理(他店購入品も受付可能)の対応をする。
 1~3階はソフマップの中古スマホやカメラ、PC、ゲーミングPCやデバイスのフロアとなり、4~5階はビックアウトレットのテレビや生活家電のフロアになる。
 なお現「AKIBA 中古デジタル館 買取センター」は5月、「AKIBA 中古買取専門館」は2月まで営業し、「ソフマップ AKIBA 駅前館」に移転・統合する予定だ。(BCN・細田 立圭志)
【関連記事】
ビックカメラ、メーカーからの派遣を取りやめ 自社の従業員とスイッチへ
ビックカメラ、グループの1万5000人に新型コロナワクチンの3回目接種を実施
ソフマップの「じゃんぱら」買収で、「ラクウル」が買取プラットフォームの中核に
ヤマダ電機、秋葉原に進出、「LABI秋葉原パソコン館」開店で行列1500人
<家電激戦区を歩く>東京・秋葉原(2) 個性豊かな総合店や専門店 強みを生かした売り方に活路
編集部おすすめ