オンライン会議を始めたはいいが、音声や画像が不調で最初の数分調整に費やす、という光景は珍しくない。ニューノーマルなビジネスマンなら、こうしたトラブルは避けたいもの。事前にしっかり準備してスマートに会議をこなしたい。まず、重要なのは音声だ。たとえ顔が見えなくとも声が普通に聞こえていれば会議は成立する。逆に声が聞こえなければ文字通り「話にならない」。オンライン会議ツールは大体、事前にマイクチェックができるようになっている。自分の音声がしっかり相手に届く状態なのかどうか、会議の前には毎回必ずチェックしておきたい。
ポイントは、「自分の話の内容がほかの参加者にしっかりと聞き取れるか」だ。
そこで、代表的なオンライン会議ツールのMicrosoft TeamsとZoomで、音声の事前チェック方法をご紹介しよう。実際にオンライン会議をする状態でチェックできるため、回線状況の適不適も確認できる。まずMicrosoft Teams。PCで会議を行う状態にしてTeamsを立ち上げ、ウインドウの右上にある点が3つあるボタン(ミートボールメニューというらしい)をクリックする。
これで、マイクのテストができる。オンライン会議の画面が開き、「通話の品質をテストするには、ビーという音の後に短いメッセージを録音します。録音したメッセージが再生されます」といメッセージが流れる。会議と同じようにマイクに向かって話せば、話した内容が数秒後に再生され、相手にどのように聞こえるかがチェックできる。
次にZoom。こちらはもっと簡単だ。ソフトを立ち上げた後、右上の歯車マークをクリック。開いた設定画面で、左側の一覧から「オーディオ」を選択。右側に出た項目の中に「マイクのテスト」というボタンが現れる。
声が聞き取りにくい場合は、マイクを近づければ解決することが多い。おすすめなのがヘッドセットやイヤホンマイクの使用だ。マイクと口との距離が20~30cmと近くなるうえ一定で、とても聞きやすい音声になる。大勢で端末を共有するような場合には、複数のマイクを用意するなどして、できるだけマイクとの距離を近くすることで解決できる。
オンラインのプレゼンテーションで、画像などを共有する場合も多いだろう。自分の顔はともかく、資料の画像はしっかり見せたい。しかし、オンライン会議では、タイムラグが生じることが多く、きちんと相手に画像が見えているか分からないことも多い。「見えておりますでしょうか」と言わざるを得なくなるわけだ。これも、ちょっとした工夫で回避できる。要は、別の端末で参加し、自分の画像をチェックしていればいい。
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