DVC市場は例年、卒業・入学シーズンの3月と、運動会などが多い9月に大きく販売台数を伸ばす。2019年1月の販売台数を100とする指数では、同3月は124.0、9月は164.0を記録していた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大が市場を直撃。学校行事の中止や外出自粛の影響で20年春は売り上げが低迷し、4月の指数は38.8と前年比58.7%減に終わった。9月はやや持ち直したが、前年比38.1%減の101.6にとどまった。翌21年も市場は低調なままで、9月は61.4、12月は48.0と前年をさらに下回った。スマホによる動画撮影の広がりなどで市場規模が縮小していたところに、コロナ禍が追い打ちをかけた形だ。メーカー各社にとって、縮小市場では積極的な開発投資が難しく、需要を刺激する新製品が少なくなるという悪循環も低迷の一因だろう。
21年12月のメーカー別販売台数シェアはパナソニックが32.9%。3月以降安定的にトップシェアを維持している。12月には4KとフルHDで新モデルを投入したばかり。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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