ロピアは現在、一部店舗を除き、現金決済オンリーのため、キャッシュレス派、特に月間利用回数や年間利用金額に応じた優遇プログラムがあるキャッシュレス決済サービスを利用している層には「キャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネー・コード決済)に対応していない」という点ですこぶる評判が悪い。なお、20年4月末までは利用者がコードを読み取るユーザースキャン方式で「PayPay」をトライアル導入しており、レジのオペレーションの効率性と決済手数料から正式導入を見送っていると考えられる。
イトーヨーカドー、東急ストア、ライフ、オーケー、サミットストアなど、大手・中堅スーパーが軒並みコード決済(スマートフォン決済)を導入し、PayPay、au PAY、楽天ペイ、メルペイなどの主要コード決済サービスが、「スーパー全般」「対象スーパー」でキャッシュレス還元キャンペーンやお得な割引クーポンを配信する。そうしたなか、ヤオコーグループのエイビイ・フーコット、マミーマートの「生鮮市場TOP」など、ロピア同様に現金オンリー・原則折込チラシなしを打ち出す地域密着型スーパーも出店は増加傾向にあり、フーコットはウェブサイトや店頭で現金決済のみ・ポイントカード未導入とする理由として「コスト」を挙げている。
また、市場外での相対取引による譲渡によってロピア・ホールディングスがスーパーバリューの株式を取得し、2月10日付で第2位の大株主となったと分かった。スーパーバリューは、東京・埼玉・千葉に出店する現金決済優遇・クレジットカードが利用可能なスーパー。一部の店舗はスーパーにホームセンターも併設する。この主要株主の異動に先立ち、今年1月10日からスーパーバリューは、チラシ広告の新聞折り込み休止と引き換えに、現金決済時のみ独自のポイントを付与するポイントカードを現金決済で4%・クレジットカード決済で3%割り引く方式にリニューアル。会員カード提示時の値引率を従来より拡大した。小売業にとって、チラシ印刷・折込費用、ポイントカード、決済手数料の順に負担が大きいことがうかがえる。
一方、西友は、4月26日から楽天ポイントカードのサービスを導入すると予告している。
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