2017年頃まではアップル、ファーウェイ、ASUSの三つ巴状態が続いていたタブレット市場。しかし、2018年にASUSがシェア争いから脱落。一時はアップルと互角に戦っていたファーウェイも、米中貿易摩擦のあおりを受けて19年ごろからシェアが激減。以降、アップルが6割前後のシェアを維持する展開が続いている。足元では、コロナ禍特需ともいえる20年は好調に推移したものの21年以降は前年割れ基調。過去13カ月の販売台数で前年を上回ったのはわずか3回だけという現状だ。
8月は4カ月ぶりに販売台数前年比が102.3%と前年並みに戻してきた。
OPPOも新規参入組。9月30日、新製品の発売とともに日本のタブレット市場に登場した。その名も「OPPO Pad Air」。どこかで聞いたことがあるようなネーミングだが、本家さながらにと薄くて軽く使い勝手がいい。ただ、GPSは搭載せずWi-Fiモデルのみで、外出先で地図アプリなどは使えない。「位置ゲー」の代表格ポケモンGOはインストールすらできない。主に自宅等で動画視聴などに利用することを想定しているようだ。
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