両備システムズは9月に、同社が提供する住民生活総合支援アプリ「i-Blend」の新たなサービスとして、xIDが提供するデジタルIDソリューション「xID」を活用したマイナンバーカード認証に対応した本人認証機能「住民パスポート」の提供を開始した。

 「住民パスポート」は、これまで自治体窓口で本人確認を行った住民のみに優待カードなどを配布する運用を、スマートフォンで申請・配布できるようにする機能で、利用者が自治体窓口に訪れる手間を削減するとともに、自治体窓口業務の負担軽減、紙でのカード発行にかかる費用削減を可能にする。

 一つのアプリを子育て支援カード、結婚応援パスポート、住民優待カードといった、さまざまなカード事業で活用でき、パスポート機能はマイナンバーカード認証なしでも利用可能となっているので、厳密なチェックを必要としないパスポートの場合は、申請のみで発行することもできる。また、マップ機能を使用して、同一アプリ内での協賛店マップの構築にも対応する。
 本人確認は、「xID」を活用してマイナンバーカードから読み取った基本4情報から確認が行われる。

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