電子情報技術産業協会(JEITA)が集計した2023年7月のPCの国内出荷実績がまとまった。台数・金額ともデスクトップPCは前年同月比80%台、ノートPCは同70%台と前年実績を大きく下回った。


●4月からの累計でも台数・金額は前年割れ
 7月のPC全体の国内出荷台数は前年同月比76.2%の42万1000台。出荷金額は同78.7%の512億円で、台数・金額とも前年同月実績70%台と大きくダウン。4~6月の累計で前年同期実績を上回っていた出荷金額も7月実績を加えた累計では98.9%で前年割れとなった。
 PC全体をデスクトップPCとノートPCに分けて見ると、7月の出荷台数はデスクトップPCが前年同月比82.7%の7万5000台だった。ノートPCは同74.9%の34万6000台で、前年割れは4カ月続いている。JEITAによると、7月の出荷実績ダウンは法人向けが低調だったことによるものという。
●デスクトップPCの平均出荷単価はダウン
 出荷金額を出荷台数で割った7月の平均出荷単価をみると、ノートPCは11万6185円で前年同月から4688円のアップだ。一方、デスクトップPCは14万6667円と出荷単価はノートPCより高いものの、前年同月と比べると3882円ダウンしている。
 JEITA集計のPC国内出荷は調査対象企業が8社とさほど多くはないが、シェアの高いメーカーは参加している。市場全体をカバーするものではないが、傾向として捉えるには適しているといえるだろう。
 PCは実のところ、法人重要が大きなボリュームを占めている。7月は法人向けが低調だったようだが、全体市場に大きく影響する法人需要の今後の動向が気になるところだ。

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