AnTuTu BenchmarkはGoogle Playからはインストールできなくなった、という話は聞いた覚えがあったが、すっかり忘れていた。新しい端末のテストでインストールするため、Google Playで検索し、まんまと偽アプリがヒット。見事に騙されてインストールしてしまった。検索で出てきたのは「antutu benchmark score checker」なるアプリ。ダウンロード数が「500以上」になっていた。超有名アプリなのに、こんなに数が少ないはずはない。
偽物をインストールした後、アイコンをタップすると、もっともらしい表示とともに立ち上がった。するとE-mailアドレスとパスワードの入力を求められる。新しいIDをつくるボタンがないため、仕方なく何も入力しないまま「Log in」をタップ。すると何のエラー表示もなく普通に次に進めた。ここがまず怪しい。
本家のAndroid版AnTuTu Benchmarkのインストールは、かなり面倒だ。Google Play以外の場所から取得したアプリをインストールすることになるため、何度も繰り返し警告が出て設定の変更を求められる。まず、antutu.comからファイルを直接ダウンロードする。最新版は「v10.0.10-OB10」だ。緑色の「Download」ボタンを押して一旦本体をダウンロード。終了時に出るポップアップで「開く」を選択してインストールを開始する。まず、Chromeからの警告だ。「セキュリティ上の理由から、お使いのスマートフォンでは現在、この提供元からの不明なアプリをインストールすることができません。これは[設定]で変更できます」と表示される。ここで「設定」をタップすると、「不明なアプリのインストール」の画面が現れる。
手順は続く。インストールが終了したAnTuTu Benchmarkを立ち上げると、画面上部に「ダウンロードとインストール」という大きなボタンが表示される。動作させるためには実は「AnTuTu 3DBench Lite」というアプリをもう一つインストールする必要があるのだ。ダウンロードとインストールのボタンを押すと、「Download AnTuTu 3DBench Lite」という画面がポップアップする。ここで「マーケットからダウンロード」を押すと、Google Playから「エラーが発生しました」とのメッセージが出る。当然、AnTuTu 3DBench LiteもGoogle Play上にない為、出るメッセージだ。ここで、前の画面にいったん戻り、もう一度ダウンロードとインストールのボタンを押すと、再びDownload AnTuTu 3DBench Liteがポップアップする。
まあとにかく面倒だ。
AnTuTu Benchmarkは、Android版の他に、iOS版、ubuntu版、windows版がある。インストールして実行すると、当該端末がどの程度の性能なのかが項目ごとに数値で表現されるため、端末の実力を把握しやすい。メディアのレビューでも多用されている。性能テストだけでなく、ハードウエアの詳細を確認できるのもいい。例えば、搭載CPUの型番や、画面解像度、内蔵カメラの解像度、メインメモリやストレージの容量、バッテリー容量、バッテリーの劣化度合い、IPアドレス、どんなセンサーを搭載しているかなどなどが、一覧で把握できるので重宝する。
本物のアプリであっても、Google Playに掲載されていない場合は、インストールはとても面倒だ。しかし、一旦Google Playに掲載されれば、偽物アプリであってもワンタップでインストールできる。
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