アイリスオーヤマは1月下旬に、米国食品医薬品局(FDA)の認証を受けたパックごはん「Microwavable Instant Premium White Rice」を1月に発売することにより、同社の食品事業がアメリカへ本格進出することを発表した。

●パックごはんの輸出額は5年間で約2.3倍に増加
 農林水産省によれば、日本からアメリカへのパックごはんの輸出額は、2017年~23年の約5年間で約2.3倍に増加しており、アメリカはパックごはんにおける最大の輸出国となっている。

 アイリスオーヤマは、東日本大震災の復興支援と米の消費拡大を目的に13年から食品事業に参入し、現在はパックごはんを中心に国内における生産体制の増強を進める。また、22年にはパックごはんの直接貿易を開始し、台湾を中心に海外展開を行っている。
 アイリスオーヤマのパックごはん「Microwavable Instant Premium White Rice」は、日本からアメリカに食品や化粧品などの対象商品を輸出・販売する際に必要な、米国食品医薬品局(FDA)による認証のうち、アイリスオーヤマの角田工場(宮城県角田市)での製造に関するFCE認証と、商品の規格に関するSID認証を受けた。
 アイリスグループのIRIS USAが運営するアリゾナ工場を経由して、1月からネット通販およびアメリカの大手スーパーを中心に販売する。
 今回の「Microwavable Instant Premium White Rice」発売を機に、アイリスオーヤマの食品事業はアメリカへ本格進出し、販売シェアの拡大を目指す。また、タイ保健省食品・医薬品事務局による認証を受けたパックごはんの、タイ国内での発売も予定している。

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