●実はすでに存在していなかった「プチトマト」
そもそも、小さいトマトの総称として正しいのは「ミニトマト」の方。
では「プチトマト」は何かと言うと、ミニトマトの中のひとつの品種名だ。ガーデニングや農家御用達のメーカー・タキイ種苗から1975年頃に発売されたのが、「プチトマト」という品種。当時はまだ大玉・中玉が主流だったが、酸味の抑えられた味やベランダでの育てやすさが人気となり、大ヒット商品となった。その結果、小さいトマト全般のことを「プチトマト」と呼ばれるほどに名称が浸透したのだ。
しかし、実は2007年に「プチトマト」という品種は生産を終了。現在は品種としての「プチトマト」は存在しない。
そうとは知らず、今でも普通に「プチトマト」という愛称を使っている人は多い。「プチトマト」がすでに存在しないことを知った人からは、「マジか! ミニトマトと呼ぶべきだったのか!」「世代がバレちゃう」「知らぬ間にオッサン認定されてたかも」と驚きの声が上がっている。
「プチトマト」はもう存在しないが、ミニトマトには「アイコ」「ブラッディタイガー」「プチぷよ」など、個性的な名前の品種がたくさん出てきている。これらから「プチトマト」を忘れるほどの新たな代表種が出てくることもあるかもしれない。
ヒット商品の名前がそのまま物の分類名と勘違いされている事例は、「バンドエイド」「セロテープ」「シーチキン」など結構多い。
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
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