【こっそりミームを教えます・154】 ネット上で日々生み出されるミームたち。どのような経緯で誕生し、なぜ拡散されたのかが分からないものまで多くのミームが存在している。
今回紹介するミームは、韓国では主流である「グループカラー」というワード。なぜグループカラーが必要なのか、日本のアイドルグループとどのような違いがあるのか詳しく見ていこう。

●韓国アイドルには必須の「グループカラー」
 日本のアイドルには、メンバーそれぞれにイメージカラーがつけられるメンバーカラーがある。コンサートではそれぞれのイメージカラーが入った衣装を着用したり、グッズにメンバーカラーを取り入れたりすることも多いだろう。
 一方で、韓国のアイドルグループではメンバーカラーと同じようにグループ自体にもカラーがある。東方神起であればパールレッド、BTSは紫のようにグループカラーがつけられており、Kep1erでは公式がグループカラーを「ラベンダーとホワイト」、ファンのカラーは「ラベンダーとイエロー」と発表している。
 BTSの紫は公式が発表したものではないが、メンバーのVによる発言によってグループカラーが紫となった経緯がある。Vは紫に「虹の最後の色である紫のように、相手を信じてお互いに末永く愛しあおう」という意味を込めて、「ボラヘ(紫するよ)」という造語をつくった。「ボラヘ」は、たちまち世界に拡散。英語圏のファンは「I purple you」と訳し、暗黙の了解で紫がBTSのグループカラーとなったのだ。
 グループカラーが活かされるのは、日本のアイドルと同じくコンサートのタイミングだろう。ペンライトをグループカラーにして応援したり、ファンが衣装にグループカラーやファンカラーを取り入れるなどして会場の一体感を生み出したりしている。

 グループカラーはソロ活動や解散後もそのまま使用されることもあり、アイドル達にとっても重要なものだ。グループカラーにはそれぞれ理由があるため、興味を持った人はグループカラーがつけられた経緯について調べてみても面白いかもしれない。(フリーライター・井原亘)
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
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