JR京浜東北線や埼京線、東北本線、高崎線、湘南新宿ラインなどが行き交う北関東と東京を結ぶ要所となっている赤羽駅東口から徒歩7分の距離にある「ダイエー赤羽店・イオンフードスタイル」の3階に、インショップ形式で出店。3階には、ほかにも100円ショップのSeria(セリア)やメガネ専門店などが入っている。
赤羽は商店街や居酒屋、飲食店が充実し、物価が安いことでたびたびテレビでも紹介される人気エリア。年配層や学生、ファミリー層など幅広い世帯が暮らす。「テックランドダイエー赤羽店」の売場面積は1123m2、事務所と倉庫面積は約50m2。駐車場はダイエーと共用で69台、橋本健一店長を含むスタッフ15人体制で運営する。
●9割が自転車や徒歩で来店 地域に根差した地域密着型の店づくり
橋本店長はテックランド練馬本店の主任や、その前は旧ダイエー碑文谷店(現・イオンスタイル碑文谷)に入っていたテックランド碑文谷店の店長など、都市部の大型店を担当してきた経歴の持ち主。しかし、今回の赤羽店は約1000m2の小型店だ。
28日のプレオープンからの感触を踏まえ、「(ダイエーとのシナジーによる来店もあり)来店客数が多いのに驚いた」と話し、また、来店客の約9割が自転車や徒歩ということから、地元客を意識し、「個々の従業員が固定客を持つような地域に根差した地域密着型の店舗にしていきたい」と抱負を述べた。
橋本店長の言葉通り、横長のフロアの新店では、入口のすぐ近くに電球や電池、メディアなどの小物の最寄品を並べて、日常的にスーパーに買い物に来る顧客のついで買いを促している。さらに、年配客や学生など一人暮らし世帯を意識し、その先には、シェーバーや理美容機器、歯ブラシ、健康機器など、小型の家電製品を配置した。午前中という時間帯もあり、オープン時は年配客が多く見受けられ、ラジオの売り場も賑わっていたのが印象的だった。
店の左奥に行くにしたがって、調理家電や季節家電、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどサイズの大きい家電製品を陳列。デジタルAV機器は、入口正面に液晶テレビとBDレコーダー、右側にPCやデジタルカメラ、PC周辺機器というレイアウトだ。
午前中は年配客、昼間や夕方は主婦、夜はビジネスパーソンや学生など、スーパーとのシナジー効果を生かしながら、同店を来店する客層も時間帯に応じて変わりそうだ。(BCN・細田 立圭志)
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