LINEやメールといったコミュニケーションツールでは、たびたび世代間でのギャップが話題になる。今回取り上げるのは、LINEやメールを「相手で終わらせる」のはマナー違反なのかについて。
最近の若い人たちの間では、LINEやメールを自分のターンで終わらせることがマナーとして浸透しつつあるという。詳しく見ていこう。

●どこまで返信し続けないといけないの?
 メールの返信をどこまで続ければ良いかと悩む人は多いようで、特にビジネスの場においては失礼がないように一段と気遣いが必要だ。ビジネスマナーとしては、お礼メールや締めの定型文には返信しなくても良いという見解が多いが、マナー講習でメールは自分で終わらせるように言われたという声もある。
 一方で「終わったと思ってもまだ返事がくると、『何か伝え漏れがあったっけ』と心配になる」「『ありがとう』だけのメールとかもらっても、開くのが手間なだけだからいらないよね」という声もあり、人や場面によって感覚はかなり違いそうだ。
 また「お互いがこのマナーを守ろうとしたら永遠にやり取りが終わらないじゃん!」というツッコミもあり、「失礼だと思われてもあえて返信しない方がいいんじゃないかと悩む」「相手が忙しそうな時はあえて最後の連絡を送らない」など、悩みながらも相手の状況を慮って返信しないという人も多いようだ。
 そもそもLINEやメールを「相手で終わらせる」のはマナー違反という考えが、ここまで浸透したのはなぜなのだろうか? 若い世代の場合、プライベートの連絡をLINEでする場合はスタンプで終わらせるのが一般的。「最後にスタンプ送るのが会話を終わらせたい時の暗黙の了解だと思っていた」という声が多い。さらに電話だと相手が先に切るのを待つというマナーがあったり、部活などで後輩が会話を終わらせるのは良くないというルールがあることも。その名残ではないかという分析もされていた。
 マナーは時と場合によって正解が変わるので、相手を思いやる気持ちを第一に行動することこそが真のマナーと言えそうだ。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。
現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

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