2024年7月の無線LANルーター機種別販売台数ランキングは、バッファローの「WSR-3000AX4P-BK」が首位を獲得した。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から24年7月の無線LANルーター市場を振り返る。


 バッファローの「WSR-3000AX4P-BK」は3か月連続の首位。Wi-Fi 6対応のスタンダードモデルで、今年に入ってから上位を維持している。そのほか、同社製品はTOP10内に5製品がランクインした。
 2位から4位まで3製品がランクインしたのはTP-Link製品。4位の「Archer AXE5400」はTOP10内で唯一のWi-Fi 6E対応ルーターだった。
 メーカーシェアはバッファローが41.3%で首位。4割以上のシェアを獲得して、2位以下に大差をつけた。
 2位のTP-Linkは29.0%。同社にとって過去3年で最高の月間シェアで、3割目前に迫った。
 現状、無線LANルーター市場の主流はWi-Fi 6対応機種で、すでに市場全体の約7割を占める。Wi-Fi 6の拡張版であるWi-Fi 6Eは、徐々に構成比が高まっているものの、9.6%にとどまった。
 2023年12月、総務省はWi-Fiの新規格であるWi-Fi 7を認可した。
各社はすでに対応ルーターを発売しているが、市場全体における対応機種の販売台数構成比は3.4%と、普及はまだこれからだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースです。
【関連記事】
【実売データでわかる売れ筋ランキング(1位~50位)】(毎週木曜日更新)
ハイセンス新製品が初TOP10入り、24年6月の薄型テレビ市場【BCNランキング】
富士フイルム新製品がTOP10入り、24年6月のミラーレス一眼市場【BCNランキング】
ネット回線の選択理由は?回線種別ごとに異なる傾向
無線LANルーターとホームルーターで購入重視点に違い
編集部おすすめ