シニア経理財務は7月8~18日の期間、求人企業と求職者を対象にした個別無料相談会を、同社オフィス(東京都千代田区)にて開催する。参加対象は、経理アウトソーシングの導入を検討している企業、および経理実務の経験がある求職者(シニア歓迎、年齢制限なし)。


●週2~3日だけ支援するちょうどよい働き方がマッチ
 同社によれば、コア業務に専念できないスタートアップ企業と、経験を活かして少しだけ働きたいシニアとの好相性に注目が集まっているという。
 スタートアップ企業や小規模企業では、限られた人材・時間・予算の中で経理をはじめとするバックオフィス業務を行わなければならず、それを社長や少人数のスタッフが抱えてしまうことで、本来の業務への集中が難しいケースが多くみられる。正社員の採用にはコストや手間がかかり、一般的なアウトソーシングでは「信頼できる人がなかなか見つからない」「柔軟な対応が難しい」といった考えから、導入をためらう企業も少なくない。その結果、バックオフィス業務の整備が後回しになってしまい、企業成長のブレーキになることもあるという。
 一方、健康で働く意欲のある高齢者は増えているものの、これまでの専門性や経験を活かせる働き口は非常に限られているほか、フルタイムの再就職ではハードルが高いことから、「少しでいいから役に立ちたい」「社会とつながっていたい」といった声に応えられる機会が少ない。
 同社はシニアの経理人材に特化しており、スタートアップ企業や小規模企業と、経験を活かして少しだけ働きたいシニアがそれぞれ抱えるミスマッチを埋めるちょうどよい働き方として、企業の成長とシニアの社会参加を同時に支える取り組みを展開している。
 登録者は120名以上に達し、全員が経理実務経験20年以上のベテランで、最年長は78歳。会計ソフトの操作から月次・年次決算、給与計算、記帳、資金繰りまで、企業の多様なニーズへ柔軟に対応可能な、高い実務力を有している。
 2024年9月からは、新たにアウトソーシング型マッチングサービスも展開し、「正社員を雇う資金的余裕はないが、信頼できる人材に経理を短時間で任せたい」という企業の要望と、「経理経験を活かして、体力的に無理なくちょっとだけ働きたい」というシニアの希望をマッチングさせる取り組みを行っており、現在では8名のシニア経理人材が企業へ出社することなく、シニア経理財務の専用オフィスにて週2~3日勤務している。

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