パナソニックは7月17日に、小学生の子どもを持つ25~50歳の男女を対象に実施した、「子どもの留守番」に関する意識調査を発表した。同調査は、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)における小学1~6年生の子どもを持ち、一緒に暮らしている男女800名に対して、6月20~24日の期間に行われている。


●共働き世帯増加で「子どもだけの留守番」が日常に
 調査対象者に、小学生の子どもだけの留守番に不安を感じるかを尋ねたところ、「非常に不安を感じる」と「やや不安を感じる」を合わせた割合が72.8%を占めた。
 小学生の子どもだけの留守番に「非常に不安を感じる」または「やや不安を感じる」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「不審者の侵入」(65.6%)がもっとも多く、以下「地震などの緊急時対応」(61.7%)、「訪問者の対応」(55.0%)が続いている。
 小学生の子どもを1人で留守番させたことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答が93.1%を占めた。
 はじめて小学生の子どもだけで留守番させた年齢を尋ねた質問では、「6歳」(23.4%)が最多となり、以下「8歳」(19.7%)、「7歳」(17.4%)が続いている。
 小学生の子どもだけで留守番をさせる際に、それぞれの家における防犯に関するルールがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答が79.1%を占めた。
 各家庭で設けている、小学生の子どもだけで留守番をする際の防犯ルールとしては(複数回答)、「居留守を装う対応を練習している」(59.8%)がもっとも多く、以下「万が一の時に逃げ込む場所(近所)を決めている」(20.0%)、「家に誰もいなくても“ただいま”を言わせる」(18.3%)が続いている。
 小学生の子どもが1人で留守番をしている際の「ヒヤリ体験」について尋ねた質問(複数回答)では、「特にない」(69.4%)が最多となった一方で、「鍵をかけずに家を出てしまった」(17.6%)、「連絡が取れなくなった」(9.7%)、「インターホンに出て親が不在と伝えてしまった」(6.4%)といった回答も寄せられた。また、少数ながら「不審者の侵入」という深刻な事態を体験している家庭もあったという。
 夏休み期間中に、小学生の子どもだけで留守番をさせる、1日の平均時間を尋ねたところ、「1時間~3時間未満」(32.3%)がもっとも多く、「5時間以上」も12.3%に達している。
 自宅に親が不在であることを共有できる、信頼のおけるご近所さんがいるかを尋ねた質問では、「いる」という回答が51.9%を占めた。
 子どもが学校や習い事から帰宅したか確認が取れず、不安を感じたことがあるかを尋ねたところ、「よくある」と「たまにある」を合わせた割合は32.3%に達している。
 子どもだけの留守番の際に、どのような手段で様子を確認しているかを尋ねた質問(複数回答)では、「電話などで連絡を取り合う」(53.0%)が最多となった一方で、「特に確認をしていない」という回答も42.4%を占めた。
「屋内カメラを設置」は7.7%に留まっている。
 子どもだけで留守番をしている際の、様子の確認手段として「屋内カメラを設置」していると答えた人に、屋内カメラを設置した理由を尋ねたところ(複数回答)、「家で安全に過ごしているのを確認するため」(86.0%)がもっとも多く、「子どもの帰宅がわかるようにするため」(73.7%)がそれに続いた。
 屋内カメラを設置したことで、子どもだけの留守番に対して安心感が増したかを尋ねた質問では、「とても増した」と「やや増した」を合わせた割合が87.7%に達している。

【注目の記事】
【2025年版】夏休みは中部へGO! 40代が日帰りで楽しめる絶景&体験スポット
パナソニック調べ、防犯意識が高いのは「奈良」、防犯意識が低いのは「熊本・沖縄・千葉」
パナソニック、闇バイトによる緊縛強盗に「攻めの防犯力」を!元刑事が指南
「置き配泥棒」対策は「宅配ロッカー」で
「自宅や実家の防犯に不安」は約5割 「不審な電話あり」は約4割 パナソニック調べ
編集部おすすめ