パナソニックは9月2日、20歳以上の男女600人を対象に実施した「お米に関する調査」(7月7日実施)の結果を発表した。あわせて、1956年から炊飯器の開発をしてきた同社において、プログラム開発を担当する「Panasonic Cooking@Lab」に所属する「炊飯器マスター」が、意外と知られていない「おいしいごはんの炊き方」について解説している。


●お米の量・水加減は正確に、洗米時の水の温度は「常温」でOK
 「お米に関する調査」の対象者に、白米を炊く際に季節や米の状態(新米、古米、精米後時間が経過しているなど)に応じて水加減を調整することがあるかを尋ねたところ、「いいえ」という回答が56%を占めた。
 炊飯器マスターによれば、お米と水の分量を正確に計量することがとても大切で、炊飯器に付属の計量カップを使用して、すりきりで量ることが推奨される。水加減は、炊飯器のコースに応じた水位線を使用し、水を入れる前にお米を炊飯器の内釜の中で平らにならしておくと、炊きムラを防げるという。
 炊飯器でごはんを炊く際の水温について尋ねた質問では、「炊飯に使用する水は冷たい方がよい」と思っている人が44%、「炊飯に使用する水は冷たい方がよい」と思わない人が56%だった。
 炊飯器マスターによれば、洗米に使用する水の温度は常温で大丈夫だそうで、炊飯器で炊く場合は炊飯開始後に吸水に最適な温度(40~60℃)に調整するので、氷を入れるなど冷たく冷やす必要はない。ただし、べたつきなどの原因になるためお湯は避けるべきだという。
●炊き上がったらすぐにほぐす。保存は「低温」で「密閉」
 炊飯後はすぐに蓋をあけず、一定時間置いてむらしてからの方がよいと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」という回答が41%を占めた。また、炊飯後は白米をすぐにほぐした方がよいと思うかを尋ねたところ、「そう思う」という回答は33%に達している。
 炊飯器マスターによれば、ごはんが炊き上がったらすぐにほぐすことが大切であり、ごはんが炊きあがったらしゃもじを鍋肌に沿って1周ぐるりと入れて、底からごはんをすくい上げるようにして上下を返すのがよいという。また、ごはんをほぐす際にはごはん粒を潰さないように注意しつつ、しゃもじで切るようにやさしく混ぜる必要がある。
 お米はおもに、どの温度で保存しているかを尋ねたところ、「常温」が78%を占めた。

 お米を常温で保存している人に、お米をどのような状態で保存しているかを尋ねた質問では、「密閉できる専用の米びつ・ライスストッカー」が50%、「購入時の米袋」が38%となっている。
 炊飯器マスターによれば、お米の鮮度を保つには乾燥を防いで低温で密閉保存することが大切であり、空気に触れないよう小分けにして、フタ付き容器やチャック付き保存袋、乾いたペットボトルなどに移し替えるのがおすすめだという。
【注目の記事】
旅にも街にも、ちょうどいい コンデジ人気ランキングTOP10 2025/8/31
パナソニック、高級炊飯器「おどり炊き」のごはんを試食できるイベント「食べ比べ亭」を開催
パナソニックの「Wおどり炊き」、「備蓄米」もおいしく炊ける新技術
パナソニック、「新米」も「古米」もおいしく炊き上げる可変圧力IHジャー炊飯器「X9Dシリーズ」
パナソニック、ふっくらとした粒立ちのよいごはんを炊き上げる可変圧力IHジャー炊飯器「SR-N3Dシリーズ」
編集部おすすめ