最初はOPPOの「Enco Buds3 Pro」だ。OPPO公式オンラインショップ価格で2980円(税込み、以下同)と、お手頃価格のイヤホン。最大の特徴はバッテリーの持ちだ。ケース込みで約54時間、イヤホン単体でも約12時間の連続再生ができる。また10分間の充電で約4時間再生できる点も便利だ。さらに、「いかなる方向からの水の直接噴流」に耐えるIP55の防水・防塵性能を備える。汗にも耐え、水しぶきがかかるような場面でも利用可能だ。
試用してみたところ、自分の耳にはしっかりフィット。そのため、ノイズキャンセリング機能はないものの、ある程度の遮音効果が得られた。少々騒がしい場所で音楽を聴いても、周囲のノイズがかなり低減されていたのは好印象だった。音質は中音から低音にかけて強めの味付け。12.4mmで大型のチタンコーティング・ダイナミックドライバーが効いているようだ。音楽の迫力を求めるなら、好ましい音質だと感じた。
続いて、ファーウェイ「FreeBuds SE 4 ANC」。ファーウェイオンラインショップ価格で6500円。こちらはノイズキャンセリング機能がついている。最大50dBのノイズキャンセリング性能を備えつつ、この価格はかなり頑張っているといえるだろう。しかも今なら598円引きの5982円で購入できる。また、同社オンラインショップでは初回メルマガ登録で割引クーポンを配布するなど、割引施策も結構ある。購入の際には、そのあたりをよくチェックしたほうがいい。バッテリーも頑張っている。ケース込みで約50時間、ケースなし単体でも約10時間使用できる。
試用した感想は、素直な音のイヤホンであるという点。音源を選ばずオールマイティーで楽しめそうだ。ドライバーは、ポリマー複合ダイアフラム分離型のベント構造10mmダイナミックドライバー。繊細な音楽表現もしっかりできているように思えた。目玉のノイズキャンセリング性能はどうか。「効き」はかなり強い。完全に無音になるような感覚はないが、十分ノイズを抑制できており、この価格のイヤホンとしては上出来だ。
「Enco Buds3 Pro」は、ノイズキャンセル機能は不要で、価格、防水機能、連続再生時間を重視するなら、かなりお買い得なモデルだ。スポーツ時に使用したり、音に迫力を求める人にもお勧め。一方、格安のノイズキャンセリングイヤホンを探しているなら「FreeBuds SE 4 ANC」。価格の割に作りはしっかりしており質感も高い。
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