フィノバレーと、むさし府中商工会議所は、デジタル地域通貨サービス「ふちゅPay」を12月1日から提供開始する。

●地域商業の新しい形を実現
 「ふちゅPay」は、フィノバレーの提供するデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を活用したデジタル地域通貨サービス。
消費喚起による地域商業の活性化と市民生活の利便性向上を目的に、府中市内全域の商業エリアを対象としたキャッシュレス決済基盤として提供する。提供にあたっては、フィノバレーがシステム開発とサービス提供、むさし府中商工会議所が発行主体として運営を担う。
 近年、都市部の地域商業では、大型店やオンライン化の進展によって、地域の店舗と市民との関係が希薄になりつつある。府中市でも、商店街や個店を中心とした地域経済を次の世代につなぐために、デジタルを活用した新しい仕組みづくりが求められてきた。
 こうしたなか、これまでむさし府中商工会議所では、デジタル商品券「ふちゅチケ」を通じて地域内でお金がめぐる仕組みを推進してきた。多くの市民や事業者がこの取り組みに参加し、キャッシュレスによる地域支援の基盤を築いた。むさし府中商工会議所は、この「ふちゅチケ」に続く日常的かつ継続的に地域のお店を応援できる仕組みとして、日常の買い物や外食などの普段使いに加えて、イベントと連動したポイント還元施策の展開など、より幅広いシーンで使えるデジタル地域通貨の提供を検討していた。
 フィノバレーでは、これまでも、デジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を通じて、全国の自治体や団体に地域独自のデジタル通貨サービスを提供し、地域経済の循環とまちの活性化を支援してきた。
 そして今回、フィノバレーとむさし府中商工会議所は、「ふちゅチケ」で育まれた地域の信頼関係とデジタルの知見を生かしながら、地域商業の新しい形を実現する取り組みとして「ふちゅPay」の提供開始に至った。
 「ふちゅPay」は、府中市内の商店街や飲食店、小売店などで利用できるキャッシュレス決済サービスとなっている。「MoneyEasy」の地域ごとにカスタマイズできる柔軟性を生かし、府中市の市民・地域事業者それぞれが使いやすい仕組みを実現する。利用者は、スマートフォンアプリから簡単に登録でき、銀行ATMからチャージして、市内の加盟店約500店舗(加盟審査中を含む)での買い物や外食、イベントなど、様々なシーンで支払いに利用できる。

 同サービスでは、イベントと連動したポイント還元施策を展開することで、地域のお店と人がつながる新しい購買体験を提供。これにより、地域の商店街や個店への来店機会が増加し、他市への消費の流出を防止する。
 また、府中市民の利便性向上だけでなく、自治体や地域事業者のDX推進にも貢献する。自治体では、プレミアム商品券や給付金などの地域支援施策をデジタルで完結し、地域事業者の業務効率化と住民サービスの質向上を両立する。一方、地域事業者では、キャッシュレス決済の導入による現金管理の負担軽減に加え、アプリを活用した販促など、店舗経営のデジタル化を後押しする新たなツールとして機能。DXの第一歩を支援し、自治体・商工会議所とともに、地域の持続的なDX基盤づくりをサポートする。
 フィノバレーとむさし府中商工会議所は今後、「ふちゅPay」を基盤として、キャッシュレス決済の拡充や情報発信のデジタル化といった府中市の行政サービスや地域商業のさらなるデジタル化を推進していく。地域事業者の経営のデジタル化と、市民がより安心・便利に使える仕組みを整えるとともに、商店街や地域イベントなど、まちの多様なシーンと連携した取り組みを広げ、市民・事業者・行政が一体となった持続可能な地域経済の実現を目指していく。
 なお、12月1日から15日までの期間中、「ふちゅPayでドドンと30%ポイント還元キャンペーン」を開催する。ふちゅPay加盟店での支払いに対して30%分のポイントを還元する(上限:1人あたり3000ポイント)。同キャンペーンを通じて、府中市内の地域事業者を応援しながら、より多くの市民が「ふちゅPay」を気軽に体験できる機会を提供する。
【注目の記事】
ワンボタンでも8つの操作を登録可能 PC・スマホで使えるボタン サンワサプライから登場 足で踏んでも押せる
Suica・PASMOのコード決済サービス「teppay」、2026年秋からスタート決定!
電子コミック「LINEマンガ」に「ポイ活」機能!ポイントは「えらべるPay」や「マンガコイン」に交換可能
12月1日スタート! 「超PayPay祭」でお得なスクラッチくじ
編集部おすすめ