驚安の殿堂 ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は6月3、4日にオリジナル商品体感展示会を都内で開催した。発売したばかりの最新製品が数多く並べられていたが、安さだけではない「ドンキ」のアイデア力を垣間見ることができた(BCN・寺澤克)。


●白黒パッケージが話題だが…
 最近のドンキと言えば、新業態「驚楽の殿堂 ロビン・フッド」のオープンや、白黒パッケージで統一し、コストカットを実現したプライベートブランドを展開したことで大きく話題となった。しかし今回、家電やガジェットに注目してみると、コストパフォーマンスとともに安全性を前面に押し出している製品も目立ったのが印象的だ。
●メーカー顔負けの安全基準 安心して使えるモバイルバッテリー
 新たに展開するのは準固体のバッテリーセルを採用したモバイルバッテリー。サイズは10000mAhと20000mAhを用意しており、結構大きめだ。
 準固体(半固体)は、バッテリー内の電解質の固形率を高めることで発火リスクを抑えた素材のこと。安さを売りにしてきたドンキだったが、こういった商品を展開してきたのは意外だった。
 担当者に話を聞いてみると製品の品質管理では、PPIH独自の管理基準を設け、海外の製造業者による検査に加え、外部検査機関の第三者検査を取り入れて安全性を確保しているという。メーカー顔負けの安全基準といってよいだろう。
 また、準固体バッテリーは、季節商品のハンディファンにも一部採用されており、ここも他のメーカーと比べても珍しい点だ。
●宴会でも活躍するポータブルスピーカー コラボやアイデア商品多数
 一方で、往年のドンキ路線を思い起こさせるアイデア商品も数多く登場していた。
 このポータブルスピーカーは、音質にもこだわった上、叩くと効果音や打楽器の音が楽しめるギミック付き。
 効果音のチョイスは、某RPGゲームのレベルアップ音や、「〇〇、アウト」と声が聞こえるような人気お笑い番組の効果音など。
宴会で使えば、盛り上がりそうなものを集めている。「そうそう、ドンキってこういう面白グッズが売りだったな」と懐かしい気持ちにさせられてしまった。
 打楽器の音は、そのまま本体で音楽を流し、それに合わせて叩くだけという楽しみ方だ。いずれにせよ、他のメーカーが真似することはないであろう機能と言えそうだ。 このほかにもさまざまなアイデア商品やコラボ商品を展開する。
●話題となったスポットクーラーがさらに使いやすく 空調服もカジュアルに
 会場には、これからの季節に活躍する季節家電も多数並んでいた。
 工事不要のため2025年に注目を集めていたスポットクーラーだが、ドンキは今回、一般的なダクトタイプと、ダクトレスタイプの二つを発売。
 毎年リニューアルを繰り返しているスタンダードなダクトタイプは、冷房・除湿・暖房・送風の4つの使い方に対応。冷房機能は8畳から10畳対応の2.6kWに強化されている。
 ダクトタイプは窓を開け、そこからダクトを使って排気する必要があったが、それすら面倒というならダクトレスタイプがオススメだ。内部にタンクとコンプレッサー、熱交換器を搭載することで、排熱の温度を下げ、ダクトなしを実現している。
 ただ、ダクトありと比較すると冷房性能は落ちる。
また、構造上湿度が上がってしまうデメリットもあり、この場合は自動で除湿モードに切り替わるという。ただ、今後は専用の後付けダクトなども発売するとのことで、検討の余地はありそうだ。
 アパレルコーナーには、ファン付きベストもラインアップ。Reebokとのコラボによるファン付きベストは、日常にも取り入れてほしいとの思いから誕生。フロントの胸元と、背面にReebokのロゴが印字されており、作業着感は薄まっている。
 また、ファンの端子はUSB Type-Aを採用。手持ちのモバイルバッテリーをファン部分の電源にできるため、一般的なベストよりも使いやすい。
 一方で、本格的なファン付き作業着も発売。空調服とhap、ドンキの3社コラボにより誕生し、保冷剤との併用により効果を発揮する、風がしっかり冷たいベストだ。
 保冷剤はhapのカバロス技術を採用することで、最大5時間の冷たさを維持することができる。保冷剤を二つ持っておけば、最大10時間は涼しさが持続する計算となり、日中の作業でも十分に活躍できる使用時間と言える。
 このほか、ファン付掛け布団「夢見ブランケット」やサーキュレーター、ハンディファン各種も取りそろえる。


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